12月24日 編集後記

編集部が気になった1週間の出来事

編集後記

 皆さん、今週も一週間おつかれさまでした。 本日はいよいよChristmas Eveですね。昨晩は雪も舞っていたので、White Christmasかと思いきや、 今日は晴天ですね。ただ、寒いですねえ。今朝の温度は、10℉ (-12℃)を下回り、体感温度は華氏でマイナス(-18℃!)でしたもんね。皆さん、くれぐれも温かくお過ごしください。Christmas Shoppingがまだ残っておられる方、今日のChristmas mealをpick upされに行かれる方は、くれぐれも路面凍結にもお気をつけて、運転なさってください。

 昨日、年末年始号を発行しました。本特集号作成にあたりまして、ご協力いただきました皆さん、ありがとうございます。今年5月に新体制に移行し、「日本人コミュニティーの ① 生活の“Disadvantage”を小さくすること、② NY地域から活躍される方をより世の中に広め、それを通じてコミュニティーの方々にも、こちらでの生活をより”Enjoy”していただくこと」を目指してきました。コロナ中はオンラインでの新聞発行でしたが、世の中が“脱コロナ禍”へと向かう中、我々自身も印刷版を復活し、8月10月今回と、定期的に印刷版も発行することができました。ご協力いただきました皆さん、ありがとうございます。改めて、お礼申し上げます。

 京都・清水寺での「今年の漢字」が、今年は『戦』でした。ウクライナ戦争や円安・物価高による生活上での戦いなどを反映してとのことだそうですが、NYでは、皆さんからの年末年始の挨拶を拝見していても、やはり“Post-COVID”であり、“コロナ禍で歪んだいろんなバランスの回復を模索する年”だったように思います。上記の『戦』においても、コロナ禍における世界各国の積極的な財政政策、インフレ、世界的供給網の乱れ、国内重視政策(特に、米国)への転換などによるバランスの変化が影響を与えているように思います。

 “脱コロナ禍”の動きの中で、今年は同時に“対面”によるコミュニケーションの重要性を、これまで以上に考えさせられる年でもあったかと思います。インターネットの普及にともなう恒常的なオンライン活用がこれまで数十年にわたって進み、コロナ禍ではOnline meetingが世の中をつないでくれましたが、改めて対面コミュニケーションのよさ・必要性が見直されたのが、今年だったように思います。(京都大学前総長でゴリラとも“話される”山際寿一先生が、相手との間に流れる“chemistry”も含めて、online meetingでは得られない対面時の情報量の多さ、それに伴う親近感の醸成などの重要性を、コロナ禍で指摘されていましたし、また昔から、老いたネズミと若いネズミが一緒にいると、老いたネズミが若返り、若いネズミは成熟することが知られており、そこにExosomeという体内から恒常的に排出される物質が関与しているのではということで、医学や化粧品分野で、このExosomeが注目を集めていたりもしますし。)

 ビジネス出張も増えてくるなか、Online会議とのバランスの模索は来年も続くでしょうし、オフィスへの出勤回数や、家事・育児における仕事と生活のバランスの模索も続くでしょう。また、その中で我々もいろいろな心のバランスの維持が必要ですし、特に、大事な成長期にコロナを経験した子供たちにとっては、対面コミュニケーション力の充実や様々な変化に対するメンタル面でのバランスの回復など、まだまだ“コロナ”は終わっておらず、引き続きバランスの模索が続くように思います。

 「今年の漢字」に『戦』が選ばれた理由として、World Cupのような熱戦や“脱コロナ禍”にむけた新たな挑戦というポジティブな要素も含めてとのことですので、我々自身もコロナ禍での経験をうまく活かし、よりよい“バランス”を見つけられる年にできればと思います。また、NY地域の皆さんにも、来年は、今年以上にお役にたてる情報提供をできればと考えていますので、引き続きよろしくお願いします。そのためにも、より一層読者の皆さんとのコミュニケーションも増やせればと思っています、皆さんからもいろいろと忌憚のないご意見をうかがえるのを楽しみにしています。一緒に2023年のNew Yorkを楽しみましょう。

 Merry Christmas and happy New Year!

編集部より


今週の1枚

MOMAで開催中のピノキオ展🤥
(Photo by 音成映舞)
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