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NY市、シェルター提供義務付け停止
「タイトル42」終了で今後も移民増予測

移民が大量にニューヨークに押し寄せる状況が続いていることを受け、ニューヨーク市のアダムズ市長は10日、シェルターへの滞在を求める移民家族の要件を11日から5日間、一時的に緩和する行政命令に署名した。
全てのシェルター希望者に対する提供の義務付けが停止されることになる。連邦政府が定めた、ビザなし移民を即時送還する「タイトル42」の終了を踏まえた措置だ。
ニューヨーク市では、ここ数ヶ月で6万1千人の移民が流入。ビザを持っていない越境者について、亡命申請の審査を行わずに強制送還できるタイトル42が11日に失効したことで、移民者の数は今後も増加すると予測している。
市報道官は声明で「今回の決定は軽々に決めたことではない。亡命希望者をできるだけ早くシェルターに入れるためのあらゆる努力を今後も続ける」と強調し、一時的な措置に過ぎないとの認識を示した。
同時に、連邦政府やニューヨーク州内の自治体からの協力が得られなければ「(移民が路上で眠るなどの)最悪の事態が起きることを懸念している」と指摘した。
市内の受け入れ施設は不足しており、市警の旧警察学校の建物など緊急避難所を活用する考え。アダムズ氏が既に明らかにした州内のロックランド、オレンジ両郡へのホテルに収容する計画は、地元から猛反発を受けている。(10日、ニューヨークポスト)
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