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年間23万羽、窓ガラスに衝突死
NY市、夜間照明減を義務付ける条例案提出

ニューヨーク市で、年間23万羽もの鳥が明るく照らされたファサードや透明な窓ガラスに衝突して、命を落とす。その現状を打破しようと、新たな条例案が11日、市議会に提出された。
フランシスコ・モヤ市議のスタッフが同日、市庁舎前での集会で発表した内容によれば、条例案は多くの個人所有の商業ビルに対し、夜間の照明を減らすことを義務付けるものだ。建物はランドマークとしての地位を申請するか、夜間に必要な照明を点灯しておく安全上の必要性を証明することで、免除が受けられる。また、建物内に人がいる場合は、消灯義務は適用されない。今回の条例案は、2021年に一度、市議会で検討された案の再提案だ。当時は「商業ビルの運営が劇的に混乱する」と唱えるニューヨーク不動産委員会の反対を受け、採決できなかった。
ニューヨーク市内でまばゆいばかりに光り輝くガラス張りのビルは、渡り鳥にとって、目印であると同時に死の宣告でもある。毎年秋と春になると、何百万羽もの渡り鳥が、夏の繁殖地と冬の生息地を行き来するため、通過する。シカゴで行われた最近の研究で、ビルの照明の半分を消すことで、時期によっては鳥の衝突を6~11倍減らせるとの結果が出ている。(11日、ゴッサミスト)
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