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治療費比較を可能とする法案可決
NY市議会、透明性の担保目指す

ニューヨーク市議会は8日、異なる病院の治療費について、オンライン上でそれぞれ比較できるようにする法案を可決した。病院のコストを分析し、費用情報を提供するとともに、全米の市では初めてとなる「医療説明責任局」を設置することを掲げた。病院によって価格に大きくばらつきがある医療費の透明性が担保されることになりそうだ。ニューヨーク・タイムズが伝えた。
患者やその家族らが病院を選ぶ際、医者の評判や立地などの要因に基づくことが多いものの、これまでは治療費に関する情報は散見されなかった。値段がまちまちで、透明性が著しく欠如しており、とりわけ、保険未加入者らにとっては大きな問題となっている。最近の調査によれば、ブロンクス区のモンテフィオーレ病院では、帝王切開による出産が約5万5千ドルである一方、市が運営する病院では、約1万8千ドルで済むとされている。
法案提出者のジュリー・メニン議員は「消費者がサービスを購入するのにあたり、請求金額が全く分からない分野は他にない」と指摘し、消費者を保護する分かりやすい政策だと強調した。アダムズ市長周辺は「市民が病院の価格情報を見つけやすくなる」としている。これに対し、病院関連の業界団体は「法案は保険会社ではなく、病院をターゲットにした不当な内容だ」と反発を強めている。
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