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川崎重工の新車両、2編成目を導入
8月から「より速く、より清潔」

ニューヨーク都市交通局(MTA)は6月29日、3月に地下鉄Aラインで1編成のみ先行導入した最新地下鉄車両「R211」の2編成目を導入したと発表した。8月から、毎月2編成以上の新型車両を段階的に導入する計画だ。
R211は、より幅の広いドアや新しいデジタル・ディスプレイに加え、防犯カメラや地下鉄の運行をスピードアップさせる電子信号装置など、乗客には見えない部分にも新たな機能を備えた。青と黄色の学校で使うノートのようなユニークな床が特徴的で、折り畳み式の座席も設置されている。
ニューヨーク市交通局の地下鉄担当上級副社長は記者会見で「より速く、より清潔で、より安全であることが、われわれが繰り返し言ってきたことであり、市交通局の目標だ。新たなR211で、それら実現しているのは明らかだ」と話した。年内に、各車両間にドアがない「オープンギャングウェイ式」車両導入も視野にあるという。
MTAは2018年以来、32億ドル(1両あたり約270万円)の費用をかけ、地下鉄とスタテン島鉄道に導入するR211型車両を1175両、発注した。ただ、車両の製造を請け負う川崎重工の米工場で従業員の離職が相次ぎ、納入が遅れている。MTA当局は昨年、車両の納入が予定より1年以上遅れていると報告していた。(29日、ゴッサミスト)
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