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NY州の児童・生徒、読解力が低下
教育改革に遅れが目立つと指摘

ニューヨーク州における児童・生徒の読解力が低下している。パンデミック時にホットスポットとなり、長期間にわたり学校閉鎖を余儀なくされたこともあって、この10年間、成績が低迷。全米最大の学校区であるニューヨーク市は、今春からカリキュラムの抜本的な見直しに着手している。ニューヨーク・タイムズが2日、伝えた。
同州の4年生が挑んだ昨年度の主要全国テストでは、全米平均の2倍を記録し、他の5州と並んで全米32位だった。ただ、州内の多くの地区では「読解力の核心に焦点が当てられていない」(教育専門家)と見なされており、適切な指導がなされないままの状況が続き、読解力不足が指摘されている。
かつて教育改革で名を馳せ、全米をリードしていたニューヨーク州の対応は遅れが目立つとの見方が、教育専門家・関係者、保護者の間で強まる一方だ。実際に、教育局の会合で、当局の対応に警鐘を鳴らす保護者が目立っているのも事実。こうした実情を踏まえ、州議会議員らは州の教育当局に対し、より効果的な手立てを講じるよう求めている。
ホークル知事の周辺は声明で「世界一流の教育システムを支援することを約束する」と強調し、公立学校向けの補助金増額などの措置を取ると表明した。全米のほとんどの州は、読解力と識字率を巡る法律を制定している一方、ニューヨーク州は制定に至っていない。
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