9月30日 編集後記 “やっぱり最後は、他人を思いやれる心、気持ちの余裕???”





9月30日 編集後記

“やっぱり最後は、他人を思いやれる心、
気持ちの余裕???”




編集部が気になった1週間の出来事

NY市「全市民は、薬物中毒の拮抗薬を」 3時間に1人死亡で市が訴え
自身は薬物に無縁でも、ニューヨーク民としてこの事実は知っておくべきだと思った。(編集部 I)

託児所でゴーストガン製造 乳児のフェンタニル中毒死に続いて
安心して預けられる場所であるはずの託児所でこのようなことが続くことに衝撃だった。(編集部 W)

「NYで生き残れない」と中低所得市民 所得格差が過去最大 年収で53倍の差
ニューヨーク市内の家賃は特に高く、格差が大きいのは知っているが53倍とは驚きの数字だ。(編集部 Y)

 

編集後記   “やっぱり最後は、他人を思いやれる心、気持ちの余裕???”

皆さん、一週間お疲れさまでした。昨日は、緊急事態宣言がでるほどの大雨でしたが、皆さん大丈夫でしたか?

JFKでは、過去最多降雨量(8 inch; 20cm)となり、何百もの飛行機がキャンセルされましたし、Central Parkでも2年前のHurricane Ida以来の降雨量(5.4inch; 14cm)となり、街は水浸し、地下鉄や郊外への電車も大混乱となりました。このような大雨のたびに、NYのインフラの弱さが指摘されますが、気候変動により災害リスクが増大していることは意識しておく必要があるように思います。なお、大雨に関しては、本日土曜日午後からは天候も回復し、明日日曜日は秋晴れが見込まれていますので、ピークは過ぎたようです。

一難去ったと思ったら、次は今晩に迫った政府閉鎖でしょうか? 政府閉鎖自体は、それなりの頻度(過去50年間で21回。最近では、2018年の年間2回の閉鎖で計36日間)で起こっているのですが、今回の特徴は、党内対立(かつ極めて少数の反対派)が原因となっていることではないでしょうか。SNS等により、個々人が自由に意見発信できるようになり、党が、議員活動費配分を通じて議員をコントロールしづらくなるなか、やはり“目立つ”(先鋭的発言)活動をする方々の影響力が増えている(全体を止めることによって、より目立つ)ことが背景にあるように思います。世界中で、ポピュリストの増加が懸念されて久しく、アメリカも例外ではありませんが、世界への影響力という面でも、心配ですね(実際、ウクライナもこの政府閉鎖の影響を受けているわけですし。。。)

今週は、教育関連のニュースも多かったと思います。託児所の言語道断のニュースは別として、新学年度ということもあり、NYでもいくつか教育プログラム –HIV教育カリキュラムメンタルヘルス対策プログラム-を発表しました。CDCが、コロナ中に10代少女の約3分の1が自殺を考えたとの調査結果を発表するなど、子供たちに与えたコロナ(およびSNSなどのデジタル進歩)の影響に対しては、まだまだケアが必要だと思います。読字障害に対する支援強化に関する記事もありましたが、50ものテーマを扱うメンタルヘルス対策を含めて、こちらの教育において、生徒という“集団”でとらえるのではなく、“個々”の生徒としてとらえ、その多様な課題にそれぞれ向き合おうという姿勢は強く感じます。(大量の移民児童・生徒にも対応するなかで。。。)10月10日は世界メンタルヘルスデーでもありますので、我々としても今後も継続的にフォローできればと思っています。

ではよい週末をお過ごしください。

代表 武田秀俊


今週の1枚

働かざる者“飲む”べからず。
来年夏のできあがりを楽しみに、今シーズンのワイン製作がスタート。
@ California WinWorks in Ramsey, NJ


最新のニュース一覧はこちら←

 

 

タグ :