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NY地下鉄駅のバリアフリー化
国内外の都市に大きく遅れ

ニューヨーク市の地下鉄システムは、国内外の同規模の都市に比べ、障害者にとってのアクセシビリティがはるかに低いことが、ジュマーン・ウイリアムズ市政監督官が1日に発表した報告書で明らかになった。市営地下鉄とスタテン島鉄道の駅のうち、エレベーターでのアクセスが可能な駅は、わずか29%に過ぎない。
北米最大の交通システムを持つニューヨーク市の地下鉄駅の数は、ボストンとサンフランシスコ、シカゴ、ワシントン市の地下鉄駅の合計を上回るほど多い。また24時間年中無休の交通システムを持つ大都市であり、他都市のように夜間や週末に集中的な設備工事を行うことが難しいため、アクセシビリティの向上を妨げる原因として考えられる。
MTAは昨年、障害者擁護団体からの訴訟に和解し、地下鉄駅の95%を2055年までにアクセシブルにすることに合意した。MTAの20~24年にかけての5カ年資本投資計画では、エレベーターやエスカレーター設置などのアクセシビリティ改善に過去最高の50億ドルを投入しており、近年はそのペースがかなり上がっている。次の5カ年計画では、混雑課金制度からの新たな資金を投入することで、更なる加速を期待している。(1日、amニューヨーク)
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