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公立校で1300本以上の刃物を押収
増加理由は「襲われないよう刃物で自衛」

ニューヨーク市警(NYPD)は今学期の初めから12月6日までに、公立校でナイフ1088本とカッター260本を押収したと発表した。前年同時期より7%増加している。
公立校では先週、刃物を使った傷害事件が3件も発生した。6日にはブロンクス区サウンドビューの中学で12歳の女子生徒が、7日には同メルローズの高校で15歳の男子が刃物で切りつけられた。5日には、ブルックリン区内のエドワード・R・マロー高校で15歳の男子がけんかの末、同級生にナイフで刺されている。同校に通う4年生の1人は「防犯が手薄だ」と批判する。
現在公立校1500校中、金属探知機を常設しているのは79校。2018年の93校より減っている。警備員も2020年の5200人から3700人に削られた。デブラシオ前市政下で「生徒を犯罪者に仕立て上げない」という方針を取った結果だ。
「学校で襲われる恐れがあるから刃物を持ち込むようになる」と語るのは勤続20年以上のベテラン警官。保護者を支援するモナ・ダビッツ氏も同意し、「学校が怖いから刃物で自衛する」と悪循環を指摘する。市職員が参加する組合「チームスターズ」第237支部のグレゴリー・フロイド支部長は「生徒の中には犯罪者もいる。良い生徒を保護することが優先事項だ」と訴えている。(9日、ニューヨークポスト)

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