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所長
三浦 聡
謹んで新年のお慶びを申し上げます
今、世界は、重大な転換点に立っています。コロナ禍を超え、昨年の米国は、専門家ですら予見できなかったような、大変な好況を謳歌しました。しかし、景気の後退期は間もなくといわれています。政治は、世界では、ウクライナの紛争が続く中、イスラエルとハマスとの新しい紛争が始まりました。そして米国は、今年、大統領選挙です。誰が大統領になり、どのような政策をとるのか、不確実な状況が続きます。
しかし、明るい要素もあります。
米国は日本と価値観を最も共有できる国の一つです。米国への投資国の中で、日本は4年連続第一位です。日本にとって米国は、最も安心してビジネスの行えるパートナーです。
昨年はジェトロにとっても節目の年でした。新しい中期目標のスタートです。ジェトロニューヨークは、最重要パートナーである米国との貿易投資関係の深化に向けて努めてまいります。
第一に、大事な局面にある米国の政治経済情報を丁寧に収集し発信していきます。その際日米の懸け橋になれるように、日系企業の皆様の、米国社会への貢献を米国側に発信していくことも同時に進めていきたいと考えます。第二に、日本企業の海外展開について、更なる事業拡大や海外展開に取り組む事業者の裾野の拡大に取り組みます。円安の今を好機と考えて、スタートアップ、中堅・中小企業、農林水産物・食品の輸出等海外展開を応援していきます。第三に、米国の知恵と活力を日本の産業に取り入れたいと思います。そのために対日投資を増やし、また魅力的な技術を持つ米国のスタートアップとの連携等も支援いたします。
本年も、皆様のより一層の御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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