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ディーゼル排出ガス、子どもに影響
立ち上がった親の活動、実を結び始める

スクールバスから連日出されるディーゼル車排出ガスによって、全米における児童・生徒の3分の1のほか、彼らの両親や学校関係者に影響を及ぼす可能性があることが、連邦政府のデータで明らかになっている。排出ガスは、発がん性物質として知られている上、有害な窒素酸化物や揮発性ガス、粒子を含んでおり、肺機能を悪化させる。さらに、地球温暖化の原因にもなっている。
とりわけ、こうした環境・健康問題の影響を被っているのは、黒人やラテン系、先住民のほか、低所得者層だ。彼らは通学時のバス利用率が高いため、他の児童・生徒よりも、ぜん息を患う可能性が高い。そして今、子どもたちを心配する親たちが変革に向けて、立ち上がった。
ラスベガス在住のアレリ・サンチェスさんの娘、アイーダさんは連日、ディーゼルバスで通学。元々ぜん息持ちで、バスに乗ると頭痛や腹痛に悩まされたという。2年生になると、ぜん息の発作で入院したため、通学バスに乗るのを止め、アレリさんが車で送るようになった。アレリさんは、地元だけでなく世界各地に自らの事例を訴え続けてきた。環境に対する危機感が高まる中、同様の動きは全米に拡大。人体への影響が少ない新型のディーゼルバスに切り替えるなどの動きが広がっており、アレリさんの行動が着実に実を結び始めている。 (25日、NY1)
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