在校生発案のビュッフェ×入学式 Alto日本語補習校サタデースクール

 

在校生発案のビュッフェ×入学式
Alto日本語補習校サタデースクール

ビュッフェを楽しむ子どもたち

 

Alto日本語補習校サタデースクール部門の入学式が3月30日に行われた。2023年、在校生の手によって準備を進め実施した経験を活かし、今回は在校生が主導で行う入学式の2回目である。約2カ月前から話し合いを開始すると、従来の入学式形式を破り、「新しく入って来る子を歓迎するパーティー」を実現することで合意した。

みんなが楽しめるには何をしたらよいか、アイデアを出して話し合い、最終的にはビュッフェをすることに決まった。決まってからもビュッフェで提供する食べ物は何にするか、どこで調達できるか、数量はどのくらいか、など実施に向けての準備は盛りだくさんだ。そのほかにも、新入生が楽しめるクイズを企画し、担当を割り振って準備や発表の練習を行った。学校のことを紹介するスピーチを作成したり、入学生に向けたメッセージを考えたり、当日のプログラムを作ったりと、準備期間には在校生がそれぞれの役割を全うしていた。

入学式当日は、新入生、在校生、そしてその保護者も、新たな試みであるビュッフェ×入学式を楽しんだ。初めて顔を合わせる新入生もリラックスし、楽しい時間を過ごした様子だった。また、在校生が準備を進めてきた司会進行やスピーチも堂々とやり遂げることができた。在校生によるAltoに関する◯✕クイズ、ジェスチャークイズと、子どもたちのアイディアがクイズとなって披露され、会場では大きな笑い声も起こった。

新入生も在校生も主役になる、大きなイベントとなった。「正直な話、子どもたちからビュッフェをやるつもりだと聞いた時、入学式でそれは非常識だと却下したくなった。しかし、教員一同子どもたちを信じ、実現できるように手助けすることに努めた。その結果、これまで私が経験した入学式で一番良いものになった。式を準備した在校生の表情が輝いていたのはもちろん、はじめて来る新入生もすぐに学校に馴染み、笑顔になっていた。自分が勉強したことで誰かを幸せにするという、当校がプロジェクト学習の中心に据えている理念を体現する式になった。もちろん反省点もあるが、それも次の成長の種。この経験が今後の活動にも活かせることを願っている。」と中村健人校長は語った。

(記事、写真提供:Alto日本語補習校)

 

在校生が式を進行する

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