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子どもへのバックパック贈呈減の恐れ
市の予算削減、団体側は懸念

ニューヨーク市がホームレス・シェルターで暮らす児童たちにバックパックを贈るプログラムで、予算削減により贈呈数の減少を余儀なくされる恐れがある。移民増でホームレスの子どもの数が急増する中、22年間にわたってプログラムを続けてきた主催者団体側は、懸念している。
市教育局は昨年、25万ドルを反貧困の非営利団体「ボランティア・オブ・アメリカーグレーター・ニューヨーク」に寄付。同団体は、その資金を元手に民間からの寄付を募り、市内のシェルターで暮らす子どものために、リュックや新学期用品を購入してきた。このうち、「オペレーション・バックパック」によって、昨年は1万9千人の児童にバックパックが贈られた。ただ、現予算案では、このプログラムへの資金が削減された。
同団体幹部のキャサリン・トラパーニさんは「私たちの目標は、どの子も平等な立場で1年をスタートさせることだ。それによって、安定感と平常心が生まれ、どうやって家族を養っていくかが心配でストレスを抱えている親の負担が軽減される」と述べ、活動の意義を強調。現状のままでは、高まる需要に応えられないのではないかと心配する。トラパーニさんは、シェルターで暮らす子どもは約3万人に上ると推定。市の集計では、昨年は過去10年間で最も多くの子どもがシェルターに滞在していた。(14日、ゴッサミスト)
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