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ニューヨーク市で「混雑課金」の導入が中止となったことを巡り、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が計画していた公共交通機関改善プロジェクトが遅延や中断の危機にさらされている。導入に伴い、年間10億ドルの通行料を徴収することが義務付けられており、その見返りとして交通機関の建設計画に必要な150億ドルの融資が行われることになっていた。MTAは今後数年間、混雑課金からの収入を資金とする、さまざま交通機関建設プロジェクトを計画していたが、導入中止により財源確保が困難となった。

建設計画には、数十の地下鉄駅を車椅子の利用可能にする改修工事や、250台以上の新しい電気バスを購入し、3つのバス発着所で重要な空調修理を行う「クリーンバス計画」、地下鉄2番街線のイースト・ハーレムへの拡張工事が盛り込まれていた。さらに、高架線の構造的健全性を維持するための補修と保護、電力を維持するための変電所の修理と更新、緊急時に乗客の安全を確保するための非常口とファンプラントの修理、ロングアイランド鉄道アトランティック・ターミナルの水質浄化、ロンコンコマのLIRR駐車場の修復などの修繕工事も含まれていた。
MTAは、ブルックリンとマンハッタンにある市内で最も信頼性の低い地下鉄2路線(C・F線)に指示を送る90年前の信号を改良する計画を、既に凍結した。(5日、ゴッサミスト)
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