ニューヨークが「ファッションの中心地か」については議論のあるところだ。しかし、枠にとらわれないエキサイティングなデザイナーを輩出する街であることは否定できない。タイムアウトが5日、伝えた。

ニューヨークのファッションはニューヨーカーを反映する。バックグラウンドもアイデンティティーも多様。そのスタイルはさまざまなストーリーを語り、それが混じり合ってさらにエキセントリックなものとなる。それがニューヨークのファッションの真骨頂だ。
ニューヨーカーはファッションに貪欲でもある。サンプルセールがあるとローワーイーストサイドの数ブロックに行列ができ、ブルックリン区ブッシュウィックの古着屋で格闘技さながらの奪い合いが起きるのも日常茶飯事だ。ソーホーは「Z世代のタイムズスクエア」。チャイナタウンモールやキップスベイのドーバー・ストリート・マーケットの穴場にも足を延ばす。
ファッションを学びたかったらファッション工科大学(FIT)やパーソンズなどがある。業界に直結しており、卒業後はカルバン・クラインやマーク・ジェイコブスなどで働くことができる。自分のブランドを立ち上げることもできる。例えば、Sandy Liang。パーソンズ卒業後の2014年にブランドをスタートさせ、20年に旗艦店をオープンした。コケティッシュな美しさで人気が高い。クイーンズ区生まれで、小さい頃から父親が働くチャイナタウンで過ごした。「そこで見たスタイルやデザインに心惹かれ、そこに生きるおばあちゃんたちからインスピレーションを得た」と話す。
その他、注目されているのはEckahus Latta、Luar、LEAK NYC。新しいデザイナーがどこからともなく忽然と現れ、キラキラ輝いて瞬く間に市内に店舗を構える。それが毎日のことのように思える。ニューヨークのファッション業界の懐が深い証拠だろう。
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