
前回は、ブロードウェイ観劇で「迷ったらコレ」見るべき王道10選まとめで、オススメの演目をご紹介しました。
さて、鑑賞する演目が決まったら、次はチケット購入!どこで買うのが確実? 円安&インフレ下で、少しでもお得に買う方法は?
今回は、目的に合わせたチケット購入方法をご紹介します。
◆ 確実に買うなら
【各種公式サイト・ボックスオフィス】
「せっかくのニューヨーク旅行だから前方席で観たい」「家族が日本から来るから事前に良い席を確保しておきたい」など、確実に希望の座席&演目を押さえたいなら、各種チケットサイトでの事前購入がおすすめ。
基本的には定価(+オンラインの場合は決済手数料)、クレジットカード決済(ボックスオフィスは現金決済も可)。サイトによって手数料が異なるので、少しでも安く買いたい場合は複数サイト比較を。オンラインサイトでは不定期にセールも開催されており、席・日程によっては30〜50%オフで買えることも。
【主なチケットサイト】
・Broadway Direct
・Broadway.com
・Telecharge
・Seat Geek
・Today tix
【その他】
・各演目のサイトから購入
そこからTelechargeやBroadway Directなどのサイトに飛ぶことも。
・各劇場のボックスオフィスで購入
決済手数料がないため、オンラインよりは少し安い。

【ブロードウェイウィークを活用】
1枚分の値段で2枚のチケットが買える恒例のキャンペーン。夏・冬の年2回、約2週間にわたって開催されるお得週間はぜひ活用しよう!席数が限られており、人気演目はすぐに売り切れるので要注意。
次回の開催日程は以下をチェック↓
https://www.nyctourism.com/broadway-week/
◆ お得に買うなら
少しでも安く買えることを優先したい場合は、(1)ロッタリー(2)ラッシュ(3)個人間売買サイト の3つがおすすめ。事前にそれぞれのメリット・デメリットを知った上で、賢く使っていこう。
(1)ロッタリーチケット(Lottery ticket)
【申込方法】
公演前日に申込をして、その日に結果が分かるもの(Broadway DirectとTelecharge)や、1週間分まとめて申し込めるもの(Lucky Seat)などがある。申込は1人2枚まで。
各サイトによって、ロッタリー実施演目が異なる。「自分の観たい演目名+Lottery」でネット検索を。
【メリット】
定価で買ったら平均100ドルは下らないブロードウェイを、とにかく驚くほどの破格で観れること。例えば、「アラジン」「ライオンキング」はたったの35ドルに。
【デメリット】
・当選は運。日数の限られた旅行などで、確実に鑑賞したい場合は不向き。
・チケット支払い期限が、当選発表から1〜5時間程度と短い。
・席は選べない。チケットは公演1時間前までにメールで送られるパターンが多い。演目によっては、当日ボックスオフィスでIDを提示してチケットを受け取るものもあるので注意(その場合、体調不良などで行けなくなってしまった場合の、第三者への転売が困難)
【主な申込サイト】
・Broadway Direct
・Lucky Seat
・Telecharge

ボックスオフィスで身分証を提示してチケットを受け取る
(2)ラッシュチケット(Rush ticket)
【申込方法】
当日の朝9時からオンラインで早い者勝ち(Today tixやTelecharge)の「Digital Rush」、もしくは劇場のボックスオフィス(10時オープン)に行って直接並ぶ「in-person Rush」の2種類がある。購入は1人2枚まで。
タイムズスクエアやリンカーンセンターでいつも行列を作っている「TKTS」も、ラッシュチケットのひとつ。当日と翌日のブロードウェイ・オフブロードウェイのチケットを最大50%オフで購入可能。
【メリット】
ロッタリー同様、破格で鑑賞できる。また、Digital Rushの場合は購入前に座席が分かるケースもある(「&Juliet」など)。
【デメリット】
・ロッタリー同様、枚数が限られているので、確実にチケットを買いたい場合は不向き。
・in-person Rushは、人気演目の場合かなり早朝から並ぶ必要があるため、時間と労力がかかる
【主なDigital Rush実施サイト】
・Today Tix
・Telecharge

(3)個人間売買サイト「Theatr」
【申込方法】
「Theatr」のアプリをダウンロードし、自分の観たい演目のチケットを購入。
個人間のチケット売買プラットフォーム。チケットを買ったものの、病気などの急な都合で行けなくなってしまった人たちが出品している。チケットはメールやSMSでの受け取りが主流。
自身が急に行けなくなった場合の転売先としても登録しておくと便利。
【メリット】
特に公演日が迫っているチケットは、市場価格よりも安く購入できる可能性が高い。
【デメリット】
・個人間の売買サイトなので、上記2つの方法と比べるとトラブルリスクも。先方のチケット購入のエビデンスを注意深く確認すること。
・プラットフォームの手数料が高め(チケット一枚につき10~20ドルほど)なので、その価格上乗せ分も考慮した上での購入を。
◆ 番外編:若者の特権!?「30 under 35」

【たったの30ドルで鑑賞できる?】
年齢は35歳以下(もしくは30歳以下)と限られてしまうが、30ドルの破格でブロードウェイ鑑賞できるチャンスがある。
「若い人たちがミュージカルを鑑賞するハードルを低くしよう」という、アート・芸術が身近なニューヨークらしい取り組み。
【プログラムを実施している主な劇団】
プログラムは以下の各劇団がそれぞれ実施(対象年齢35歳以下、チケットは数量限定)。
期間によって対象演目は異なり、新しく開幕した演目が割引対象になることが多く、2024年のトニー賞でベストミュージカルに選ばれた「The Outsiders」も、「30 under 30」を実施中!(対象年齢30歳以下、チケットは数量限定)

賢くおトクにブロードウェイ鑑賞しよう!
ブロードウェイチケットの価格は年々値上がりしている上、日本から旅行する場合には最近の円安も大打撃。お得な買い方を上手く使って、少しでも賢く、本場のミュージカルを楽しみましょう。
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