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アメリカ大統領選でニューヨーク市における有権者の投票行動を巡り、前回2020年と今回を比べると、再選を果たしたトランプ前大統領の得票は約9万5000票増えた一方、敗れたハリス副大統領が得た票は、バイデン大統領が獲得した票よりも約57万4000票少なかった。市内全域にわたって、トランプ氏支持が増加したのに対し、民主党候補への支持は劇的に減少したことが浮き彫りになった形だ。
ザ・シティが8日、伝えたところによると、トランプ氏に対する期待として、物価上昇による生活困窮に対応した経済政策をはじめ、不法移民を防ぐ国境警備、ウクライナやガザでの紛争停止などが挙げられたという。
ブロンクスにある理髪店主、ロドリゲス・ジュニアさんは、今回初めてトランプ氏に投票した。父親がプエルトリコ移民である彼は「数百万人の入国を許可したという統計を聞いたことがある」と強調。仕事が見つからない人が周囲に多いとして「職を失えば、散髪に行くこともできなくなる」と訴える。家賃は2000年代初頭の1200ドルから、現在は3500ドルに上昇したという。クイーンズ在住のモーゼス・フェルナンデスさんが暮らす地区は、ヒスパニック系が6割を超える。彼は「世界は混沌とし、第三次世界大戦への道を歩んでいる」として、トランプ氏に1票を投じた。
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