
イーストビレッジやブルックリンに店舗を構える魚店「Osakana」。どうやらここで行われている寿司クラスがニューヨーカーに人気で、とりわけあの高級食材を使った季節限定クラスは「ニューヨークで唯一」という希少性もあり、注目が高まっているんだとか。

◆ 根強い人気の「寿司クラス」
テイクアウトで手軽に新鮮な寿司や刺身を手にいれることができる「Osakana」。フード販売のほか、2016年の創業時からさまざまな魚に関する料理教室も行っており、「なかでもやはり寿司の需要が高く、8年経った今も相変わらず人気のクラスなんです」と、オーナーの原口雄次さん。

寿司クラス、そして特に今回体験してきたその名も「Uni Shucking(ウニの殻むき)」は、TikTokやインスタグラムでの動画をきっかけに人気に火がついたといい、「ウニはマグロやサーモンの次に人気といっても過言ではない食材で、メイン州のウニの旬の時期だけ開催しています。ウニをさばいてその場で食べられる体験というのはおそらくニューヨークではうちだけなので、大反響です」と、原口さんも期待を寄せる。
◆ 約2時間で195ドル、クラス内容は?
その気になるクラス内容はというと、目の前にドーンと新鮮なウニが出てきて、シェフに手解きしてもらいながら中身を取り出す。自らウニの殻にハサミを入れること自体が初めてで(これがまたヤミツキになる感覚)その後も「アイスクリームをすくうようにしてスプーンでウニを取り出してね」というレクチャー通りに、次々と身を “収穫” していく。

全て取り終えると、お次はお待ちかねの試食ターイム。「寿司クラス」というから、ある程度食べられることは予想していたが、その想像をはるかに上回る結果に・・・。
◆ 太っ腹な「Omakase」コース並み
テーブルには酢飯、のり、そして先ほど取り出したウニにマグロ、中トロ、サーモン、ハマチ、イクラにトビコ、カニのほぐし身などのネタと、付け合わせのキュウリ、わさび、柚子胡椒までが綺麗に並べられ、シェフが「さ、好きな具材で自由な寿司を作って召し上がれ」と一言。

軍艦に巻き寿司、そして定番の寿司の形成方法のアドバイスを受けながら、することとしては「ひたすら食べる」。食べ進める間中「これも要る?」「どんな刺身が好き?」と、ひっきりなしにネタが追加されるニューヨークでは珍しい太っ腹具合にも驚きながらも、実家でよく開催されていた手巻き寿司パーティのような、どこか温かいほっこりした空気感が印象的だった。

残った食材はテイクアウトボックスに詰めてもらって、教室を後にしたのだが、「これはアクティビティ好きのニューヨーカーには、たまらないだろうな」というのが実感。日本ではテーブルを囲んでワイワイと手巻き寿司を食べたり、家族で回転寿司に行ったりと寿司文化が日常になじんでいるが、ニューヨークでは、ハイエンドな料理として「わざわざ食べに行く」ものと定義されている。
このクラスがローカルの人たちに人気の理由には「知らなかった寿司の楽しみ方」があるからなのではないかと思った。と…長々と書いたのだが、シンプルに「お腹いっぱいに、楽しく、新鮮な寿司が食べたい人」はぜひ一度、足を運んでみて。「Uni Shucking」は1人195ドル、公式サイトから要予約。
取材・文・写真/ナガタミユ
関連記事
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで









