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ニューヨーク市内のビルや住宅に水を供給するパイプのうち、約3割に鉛が含まれている可能性があることが分かった。ニューヨーク自然保護有権者連盟が、アメリカ環境保護庁(DEP)のデータを用いて、地図を作成した。ゴッサミストが19日、伝えた。
地図によれば、鉛を含有したパイプは12万4197本に上る一方、鉛を含まないものは57万1351本。また、鉛が含まれている可能性のあるパイプは12万4917本あるという。同連盟によると、ニューヨーク市で鉛パイプが禁止された1961年以前に建てられた一戸建てやアパートに住む住民は、鉛の水道管を使用している可能性が最も高いという。同時に、連盟関係者は「比較的古い家だったり、80年代以前のパイプだったりすれば、間違いなく鉛が含有しているとの懸念がある」と警鐘を鳴らす。
DEPは、市内にある鉛パイプを全て交換するための費用は20億ドルに上ると見積もる。1本当たり1万~1万5000ドルかかる計算で、交換にあたっては住宅所有者と家主が責任を負うことになる。
鉛パイプが目立つのは、クイーンズのジャマイカやブロンクスのペラム・スロッグス・ネックなど低所得者が集中して暮らすエリア。いずれも、飲料水パイプの約4分の1に鉛が含まれている。
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