不動産擁護団体アソシエーション・フォー・ア・ベター・ニューヨークがこのほど発表した世論調査によると、ニューヨーク市民の9割が、治安改善のために重度の精神疾患患者を強制的に治療する措置入院に関する法律の拡大を支持していることが分かった。FOX5NYが17日、伝えた。

同団体から依頼を受けたタルチン・リサーチ社が2月4日~10日、市の有権者600人を対象に実施した調査によれば、「重度の精神疾患をもつ人々に対する措置治療およびケアの対象を拡大することは、公共の安全を確保し、地域社会をより安全にする」との意見に、90%が「完全に同意する」と回答していた。また、「措置治療およびケアの対象基準に、自身の世話や基本的なニーズを満たすことができない人々を含めるよう拡大するべき」という意見に、88%が強く同意していた。
今月16日にも不審者がタイムズスクエアの真ん中で男性に火を付ける事件が発生。ホームレスの女性が生きたまま焼殺されるなど、過去数か月間に市内で起きた一連の事件は全米的な注目を集めている。
アダムス市長とニューヨーク州のホークル知事は、措置入院に関する計画を提案しているが、議会の反応はさまざまだ。「精神疾患をもつ人の大半は暴力的ではなく、加害者となるよりも暴力犯罪の被害者となる可能性の方がはるかに高い」と、指摘する声も上がっている。
編集部のつぶやき
大声で説教をする人、独り言を念仏のように唱える人、シャウトして怒りを発散する人…。地下鉄の車両内で、こんな変わった人に遭遇するのは日常茶飯事でしたが、最近は少なくなったように感じます。アルファベットアベニューやバワリー、ローワー・イースト・サイドの治安が改善した一方で、ミッドタウン・ウエストの治安はかなり悪くなっているようです。周辺に出かける際は注意しましょう。(A.K.)
関連記事
連載『It’s okay not to be okay 〜大丈夫じゃなくても大丈夫〜』小風華香が聞く心のケア 第2回
衝撃…NYで無差別に突き飛ばされ線路に落下、奇跡的に助かった男性
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








