今年の夏は気温に加えて湿度もかなり高く、ジメジメとした夏になりそうです。そんな夏を、少しでも快適に過ごす方法を。

夏と言えば、まず思い浮かぶのは「暑さ対策」かもしれませんが、もしかするとそれよりも先に考えておかないといけないのは「湿度対策」かもしれません。見た目では分かりにくいですが、高い湿度は健康、住環境、さらには気分にまで悪影響を及ぼします。快適な夏を過ごすための第一歩は、「暑さ対策」に加えて、「湿度対策」です。

◆ 暑くなると、なぜ湿度が高くなるの?
1. 暖かい空気は、多くの水蒸気を含むようになるから。
2. 地面や水辺からの水分の蒸発量が増えるから。
3. 雨も増えるから。
要は、「気温が高くなると、空気中に水分が増え、自然に湿度も高くなる」ということです。
◆ 湿度が高いと、なにが悪いの?
高い湿度は、私たちの暮らしにも、さまざまな悪影響を及ぼします。
まず、カビや虫の繁殖が活発になります。夏の高湿度により、バスルームやキッチンなどの水回りに、カビが繁殖しやすくなります。また、ダニのほかに、シミ(Silverfish)、カツオブシムシ(Carpet Beetle)なども繁殖が活発になります。これらの虫は、服や紙、人の髪の毛、肌の角質を食べます。さらには、繁殖したカビを食べる虫(springtail)なども増える悪循環に陥る可能性があるので、注意が必要です。そして、これらのカビや虫の繁殖は、呼吸器系の病気や肌トラブルの原因になりますし、そもそも気持ち悪いですよね。
食べ物も腐りやすくなります。食べ物が腐りやすくなると、食中毒のリスクも高まりますよね。
また、湿度が高いと、アクセサリーや家具などの劣化にも繋がります。例えば、アクセサリーやドアノブなどの金属製品は、さびやすくなります。夏になると、大事なアクセサリーがいつのまにかさびてしまっていたり、ドアが閉まりにくくなったりという経験はないですか?
そもそも、湿度が高いと、布団や衣類がジメジメして、寝にくくなりますよね。 睡眠の質が下がると、その日の気分にも影響してきます。そして、高い湿度は、ニオイとも深く関係しています。
◆ 湿度が高いと、なぜニオイも強くなるの?
1. 空気の流れが悪くなり、ニオイが残りやすくなる。
まず、湿度が高いと、空気が重くなり停滞しやすくなります。例えば、料理のニオイも、いつも以上に室内に滞留しやすくなり、長時間残る原因になります。そんなときは換気ですが、家のなかの湿度が高い日は、外も湿度が高いことが多く、窓を開けても湿った空気が流れ込むだけになり、家の中のニオイもあまり出ていってくれません。
2. カビや細菌が繁殖して、それらのニオイが増える。
そして、既に触れましたが、夏はカビや細菌が増えます。特に、湿度が60%を超えると。これらの微生物は、土っぽいニオイや腐敗臭など独特の臭いを発生させます。エアコンから部屋中に嫌なニオイが拡がったという経験の方も多いと思います。これは、基本的にエアコンのフィルターや内部に湿気が溜まり、カビが発生したためです。
3. 繊維や木材がニオイを吸収しやすくなる。
また、洋服やカーテン、ソファ、マットレスなどの繊維製品は湿気を吸い込みながら、油分・香辛料といった料理のニオイ成分も一緒に吸着します。 特に古い木製家具や床材は、湿気とニオイが染み込みやすく、一度染み込むと換気だけではなかなか取れません。
4. 生ゴミや排水口のニオイが悪化する。
同じ生ゴミでも、湿度が高いと腐敗のスピードが早くなり、より強烈な悪臭を放ちます。排水口も湿気がこもり、腐敗物がたまると、逆流や悪臭のリスクが増加します。
◆ では、どうすればいいの?
まずは湿度計を用意して、こまめに室内の湿度をチェックしましょう。室内の湿度は40〜60%をキープ。湿度が高くなったら、自動で除湿機が作動するように設定しておくと便利です。特に食べ物の匂いには、空気清浄機もいいですが、除湿機も有効です。
こまめな換気も大切ですが、外の湿度が高い日には逆効果になることもあるので、外の湿度も確認しながら換気を行いましょう。
エアコンの除湿機能を上手に活用すること。特に朝晩など気温がそこまで高くない時間帯は、冷房ではなく除湿運転が効果的です。エアコンのフィルターは1ヶ月ごとに替える(我が家のエアコン専門家が言っていました。ちなみに、高いフィルターよりも、安いフィルターをこまめに変えるほうがいいとも)。
そして何より大切なのは、「湿気をためこまない暮らし方」。例えば、家具と壁の間に少し隙間を作る、床に直接物を置かないなど、ちょっとした工夫で湿気の滞留を防げます。

◆ 除湿がもたらす嬉しい効果
・暑さ対策:エアコンの冷房効率がアップし、暑さ対策に効果的(冷房前に除湿することがおススメ)。
・健康環境維持:虫の繁殖を防ぎ (殺虫剤を巻くよりいいかも)、健康的な室内環境に。特に、赤ちゃんやペット、高齢者がいるご家庭では、非常に重要。
・家具・家財の保全:洋服や寝具、アクセサリーなどの保管状態が改善。
・気分改善:なにより嫌なニオイも防げれば、さっぱり、スッキリ感じられので気分も改善。

結局、除湿は単に「不快感を減らす」だけのものではありません。カビやニオイ、健康上のトラブルを防ぎ、エアコンの効率を高め、暮らしの空間をより快適にしてくれます。
【今日のひとこと】
「生まれ変わることはできなくても、違う生き方はできる」といいますよね。たしかに、人は生まれ変わることはできません。でも、「今より快適に」「もっと心地よく」生きる選択は、いつだってできます。
毎日当たり前のように感じていた“湿気”に目を向け、”空気”を整えることで、暮らしの質は驚くほど変わります。体も気分も軽くなり、家族の笑顔も増えるかもしれません。
生まれ変わることはできなくても、”空気”を変えれば、暮らしは変えられる。除湿は、その小さな第一歩です。
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