国内線の搭乗に必要な「リアルID」の施行は5月7日から。残り1カ月強に迫ってきた。各州の車両管理局(DMV)には申込者が殺到。DMVは職員を増やすなど、対応におおわらわだ。30日、ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。

リアルIDの対象は18歳以上。国内線の搭乗、連邦政府施設の入場時などの際に提出を求められる。通常、運転免許書に金色の星印が付く。所持していない場合は、パスポートなどの身分証明書が必要。連邦国土安全保障省(DHS)のホームページでは、施行までの秒読みが行われている。
ここにきて、多くの市民がリアルIDの取得に動いていおり、各地のDMVには申込者の長い列ができている。SNSでは、どこのDMVが空いているかなどの情報が飛び交う始末だ。
「州内全てのDMVで予約が埋まっている」とフェイスブックに投稿したのはニュージャージー州。フロリダ州マイアミ・デイド郡は、予約枠を転売して利益を上げているグループがいると警告している。ペンシルバニア州営業時間を延長することにした。
国内線利用者の5人に1人はリアルIDまたはパスポートなどの身分証明書を所持していない。リアルIDの発行は2010年代から実施されてきたにもかかわらずである。政府は施行時期を3回も延期してきた経緯があり、今回も延期されるのではと高をくくっていたようだ。
イリノイ州は「DMV・リアルID ・サタディー」として、シカゴのDMVで土曜日に予約なしでの申し込みを受け付けることにした。キンバリー・グーデさんは早速先週、朝8時15分にくだんのDMVに行ってみた。すでに行列が1ブロック以上に。80人は並んでいた。一度引き返し、再度訪れてみたが、状況は変わっていない。「待っている時間がもったいない」とグーデさん、リアルID取得を諦めた。当面はパスポートを所持することにするという。
編集部のつぶやき
米国内旅行の際はいつも運転免許証でゲートを通過していた方々、5/7からはDMVでリアルID取得 or パスポートを持ち歩きましょう。ちなみにマンハッタンのDMVは混雑していて対応が良くないと昔から悪名高いけれど、この「リアルID」問題を機に、さらに悪化するのか…?(笑)(K.I)
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