“空港ラウンジ” が新たな出会いのトレンドに? アメリカの若者から熱視線

2024年1月にラガーディア空港(LGA)のターミナルBにオープンした、最新のラウンジ「Chase Sapphire Lounge by The Club」(photo: Angela Sun/Chase Sapphire)
喧騒から離れた静かで半プライベートな空間—空港ラウンジが、ミレニアル世代にとってロマンチックな場所として注目されている。彼らはフライト前にラウンジに行くためにドレスアップし、TikTokに動画を投稿し、ソウルメイトや新しい恋愛を見つけることを願っている。28日付のニューヨークタイムズが、「空港ラウンジでの愛」をレポートしている。

ニューヨーク在住のブリットニー・ロマーノさん(32)は昨年9月、ラガーディア空港ターミナルBのラウンジでカリフォルニア州パサデナ在住のマット・ハリントンさん(35)と出会った。彼は彼女がセキュリティチェックを急いでいるのを見かけ、彼女がいつものルーティン「テキーラを1杯飲んでトイレに行く」ためにラウンジに来た際に彼女にテキーラを用意し、自身も1杯飲んだ。その後、二人は同じ便でロサンゼルスに向かうことが分かり、一緒に飛行機に駆け込んだ。ハリントンさんは乗務員に席を交換するよう頼み、彼女の隣に座った。6時間のフライト中、さらにテキーラのショットを交わし、二人は今でも毎日連絡を取り合っている。

デルタ航空のラウンジとアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・ラウンジの熱心なファンであるグレイス・マさん(38)は、ラウンジは新しい会員制クラブ(ただしより親密で威圧感がない)であり、デートに最適な場所だと指摘する。「バーに行くよりも、同じ趣味や価値観を持つ人に出会うためのターゲットを絞った場所。高級な空港ラウンジへのアクセス権を持つ人は、既にいくつかの条件を満たしている可能性が高く、心理的に安心感を与える」のだという。ロマーノさんも、空港には行動規範がほとんどなく、ラウンジはカジュアルなデートに最適と話す。「ほど良い照明と無料のドリンクがある。『プロフィールは?』といった気まずさもない。最高な点?もし相性が合わなければ、そこで終わりにできるでしょ」
YOLO世代のシングルたちはトレンドの理由を2点に絞っている。失うものがほとんどないこと、そしてお互いがすぐそばにいること。ニューヨーク在住のベンジャミン・シュミットさん(29)は、サンフランシスコのデルタ航空ラウンジでGrindrアプリを開き、ラウンジのバーでマッチングした相手と会うことにした。「機内では控えめながらも遊び心のある手つなぎをし、“flirtatious” な会話を交わした。けど、それで終わり。その日限りの彼氏を借りたような感じだった」とシュミットさん。
空港のラウンジや機内で他のユーザーと出会える新しいマッチングアプリWingleも出現。アプリを立ち上げたイニゴ・メリーノさん(30)いわく「旅行中は別の心境にあるため、より意味のあるつながりを築きやすい。金属の筒の中に300人と一緒に閉じ込められている状況で、その数百人の中に興味深い会話ができる人がきっといるはずです」
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