6月7日【気になったニュース】Mental Health Awareness Monthを終えて。

もちろん、リフレッシュの仕方は人それぞれ。たまには、必要以上に情報(カロリー!)に振り回されないことも必要。たぶん。。。
皆さん、一週間お疲れさまでした。今週から6月ということで、街も半袖の人が増え、いよいよ夏らしくなってきましたね。こちらでは、Memorial Day (5月26日)が、“非公式な夏のはじまり”とよく言われますが、市町村の屋外プールもシーズンが始まりましたし、学校も6月に入ると、20日前後の学年度末にむけて、もう残すはイベントのみという感じですもんね。街が、夏休みにむけて、ソワソワしてきているのを感じます。やっぱり、夏はいいですね。しかも、今年は飛行機代が下がっていますし(物価高、先行き不安、海外におけるアメリカの人気低下など?)、余計に“心ここにあらず”となってしまいますね。。。
ちなみに、5月はメンタルヘルス啓発月間でした。アメリカにおいて、ここ1年でメンタルヘルスはさらに悪化しており、メンタルヘルスが良好であると答えた人は、ここ24年間で最低となっています。若年層、特に女性のメンタルヘルスが悪化しており、原因はSNSの影響、経済的不安、パンデミック後の社会的孤立などと考えられています。この傾向は、日本でも同様で、昨年の『厚生労働白書』で、初めて「こころの健康」が特集テーマとして取り上げられましたが、そのなかで健康リスクとして「精神的なストレス」を挙げる人の割合が20年前と比べて約3倍に増加しており、ストレスが最大の健康リスクと感じる人が増えていることが示されました。
アメリカにおいては、退役軍人へのサポートという要素もあり、日本に比べて早くから社会的認知を高める動きが始まっており、パンデミック前に既に、町のなかに普通に“Stigma-Free (偏見無し)”という標識があったりしました。またパンデミックを経て、オンライン診断が普及した結果、昨年は65百万人ほどがオンラインでメンタルヘルスサービスを受けたと考えられます。
一方で、まだ人口の3分の1近くが、メンタルヘルス専門家が不足している地域に住み、現時点でも6,000人余りのメンタルヘルス医療従事者が不足、3分の1の心理士は保険適用されないなど、まだまだアクセスの観点からも課題が残っています。
さらに、メンタルヘルスは、個々人のバックグラウンドに起因する要素も大きいですし、我々のように異なる地域からきてアメリカで住んでいる人たちには、より一層サービスが限られてしまいます。幸いNYには、JAMSNETやNY日本人教育審議会の教育相談室相談員のように、文化背景と言語を理解してくれる方々がおられますが、相談することに対する心理的ハードルを含めて、まだまだ改善の余地があると思います。
とは言え、「病は気から」とも言いますし、まずは心のバランスを崩さないことが一番です。6月に入ると、家族の夏休み計画など、さらなるプレッシャー(?)もかかりやすくなりますので、せっかくの週末ぐらいはゆっくりとお過ごされるのはいかがでしょうか。携帯やオンラインの世界とも少し離れて、気の置けない友達や家族と、フィジカルな世界で、“心の休息”をされるのはいかがでしょうか? もし、一緒に過ごすイベントが必要でしたら、そこはぜひDAILYSUNをご覧ください。
では引き続きよい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚

たまには、必要以上に情報(カロリー!)に振り回されないことも必要。たぶん。。。
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