シルバージュエリーが人気だ。火付け役は2022年発表のボッテガ・ヴェネタのドロップイヤリング。コピーが多く出回り、女性たちがシルバーアクセサリーの魅力に気づいた。過去数シーズンでシルバーはゴールドを凌駕し、最先端の金属となった。その背景を18日付のウォール・ストリート・ジャーナルがレポートしている。

原因の第一はゴールドの価格高騰。24年1月〜25年6月に金価格は約65%急騰し、純金製の大型ジュエリーは多くの消費者にとって手が出ないものとなった。オーバーサイズのデザインの流行もある。業界関係者は、「スタイリッシュな女性たちの新しい価値観が、シルバーを大人っぽく豪華な選択肢に変えた」と分析する。
スロバキアのパーソナルスタイリスト、ヤラ・スヴァレクさん(52)は、シルバーは「よりクールでシャープ、ファッション性が高く見える」とお気に入りだ。TikTokで再流行したカラー分析(日本ではイエベ、ブルベとも呼ぶ、肌の色によって「ウォーム」や「クール」のカラーが最も似合うという概念)も、一部の女性のジュエリーの色選びに影響を与えている。「ゴールドは黄色味を強調してしまうため、年齢を重ねると誰にでも似合うわけではなくなる」「白髪にはアイスカラーがより似合うようになる」とスヴァレクさん。加えて親しみやすいシルバーは「日常のスタイリングに取り入れやすい」。「遊び心や実験精神を発揮する自由を与えてくれるのがシルバーの魅力」と、ペルーのビジュアルアーティスト、グリマネサ・アモロスさん。
「ボリューム感のある彫刻的なデザインが需要を牽引している」と指摘するのはラグジュアリー商品のリセール会社、ザ・リアル・リアルのレイチェル・グリックスバーグさん。同社のベストセラーはティファニーのボーンカフ。1970年にエルサ・ペレッティがデザインしたアイコン的な骨型ブレスレットだ。ちなみにティファニーのウェブサイトでは、カフの小型バージョンはシルバーで1800ドル。18金ゴールドは2万1000ドル。
ただし、シルバーは光や空気にさらされると黒ずむという欠点がある。ターニッシュ(tarnish)と呼ばれる変色は、毎日身に着け、皮脂をなじませることで遅らせることが可能だ。銀色がくすんできたら、柔らかい歯ブラシに銀磨き剤(歯磨き粉でも代用可。ただし研磨剤の粒子が細かいものに限る)を少量付けて優しく磨き、ぬるま湯で洗い流そう。歯ブラシでの手入れが面倒なら、貴金属専門店に持っていき、ロジウムでメッキ加工してもらうという手もある。ロジウムは希少な銀白色の金属。簡単なコーティング(平均100ドル未満)で、輝きを長期間保つことができる。
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