タイムズスクエアの中心で建設が進んでいる「ザ・トーチ(The Torch)」。完成すれば高さ1067フィート(約325メートル)、52階建てのこのビルは、展望フロアが最上部に設置されたホテル型タワーとして、ニューヨークでも類を見ない存在となる。

最大の目玉は、タワー幹部に設置される「ドロップライド」つまり、上空から垂直に落下するアトラクション。塔の中央部に設けられるこの遊具は、インタミン社が設計した300フィート(約91メートル)の透明チューブ内を90秒かけて滑り降りる仕組みで、まさにスリルと恐怖が融合した空中のエンターテインメントだ。
展望デッキは360度の視界を持ち、ハドソン川に沈む夕陽から、セントラルパークの緑、エンパイア・ステート・ビルをはじめとする摩天楼群まで、ニューヨークの空中地図を見渡すような眺めが広がる。片持ち式のガラス張りボックスと切り抜き階段が組み合わされた構造は、建築的にも実験的であり、まるで空中に浮かぶ舞台装置のようだ。最上部に配置される螺旋状のガラス構造体は、自由の女神の「トーチ」を模しており、その象徴性は観光資源としても注目される。

このプロジェクトはコロナ禍や訴訟、下請け業者への未払い問題などの影響で2024年春に一時中断されたが、2025年6月に工事が再開された。低層部には小売店、上層階にはレストランやVIPラウンジ、宿泊客専用のプールデッキも設けられる予定で、まさに「滞在・体験・消費」を一体化した次世代型の娯楽施設となる。
ちなみに同ビルは、単独の高さでは「ワン・ワールド」(約381メートル)や「エッジ」(約345メートル)に及ばないものの、ホテルを併設した展望台としてはニューヨーク最高所となる見込みだ。
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