ニューヨークでスモールポーションを提供するレストランが増えている。肥満症治療薬(GLP-1受容体作動薬)を人口の8〜10%が服用し、食欲を抑制している顧客が増えているからだ。ニューヨークタイムズが7日、伝えた。

創業当初から今のトレンドを見越していたのかも。(photo: Miki Takeda)
ビアホールのClinton Hallは市内に4店舗。顧客は巨大スクリーンでスポーツを観戦しながら、スマッシュバーガーを頬張り、20種類のドラフトビールで喉を潤す。ここではその4分の1のミニチュア版「ちっちゃなミニミール」(一口サイズバーガー、ミニフレンチフライ、ミニビール)を提供する。8ドルと手頃。大人用キッズミールと考えたらいい。
「GLP-1を使っている友達が多い。バーガーをひとかじり、ビールを一口飲んだら十分という感じ」とオーナー、アリストテル・ハッジオジオウさん。「ベルトだけでなく財布の紐も引き締めたいだろう」と、今年4月にミニミールを導入した。食品ロス防止にもなる。

アメリカでは、人口の8〜10%が肥満症治療薬を使用。30〜35%が興味を示している。使用者の63%以上がレストランでの注文量が以前より減ったとの調査結果もある。レンウィック・ホスピタリティー・グループのゲーリー・ウォラックさんは、「GLP-1フレンドリーなメニューの提供が当たり前になっている」として、ベジタリアンやビーガン同様、「堂々と1口サイズを注文してほしい」と勧める。
チェルシーのイタリアンレストランAt Lullaでは、4人分の一口サイズのメニュー (9種類)が28ドル。ミッドタウンのバーFluer Roomではハーフサイズのマティーニをメニューに加えた。9ドルだ。高タンパク質・高食物繊維・低糖の「GLP-1支援メニュー」を掲げるSmoothie Kingもある。GLP-1を1年半使っているミシガン州在住のマリア・ライジングさんは「日頃の努力が認められているようで、とても満足」と話した。
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