2025.06.13 NEWS DAILY CONTENTS

手軽に買えて「危険なサプリ」7選、アメリカでは空前のサプリブーム

4人に3人が少なくとも1つの栄養補助食品(サプリメント)を摂取するなど、アメリカは今、空前のサプリメントブームだ。一方でサプリメントによる健康被害も多く報告されている。2022年にLiver Transplantation誌に発表された研究によれば、アメリカで1995年から2020年の間にハーブやサプリメントによる肝障害で移植を待っている人の数は8倍に増加、いずれも過剰摂取や誤った使用が原因だ。11日付のトゥデーが「最も危険な7つのサプリ」について詳報している。

写真はイメージ(photo: Unsplash / Leohoho)

サプリメントは医薬品ではなく、食品のサブカテゴリーとして規制されており、医薬品のように厳格な安全性や有効性の試験を受けていない。中には副作用や相互作用、または毒性のリスクが高いサプリメントもある。特に注意したいのは次の7つ。過剰摂取などで引き起こされる可能性のある疾患を列記する。

ビタミンA=肝障害、骨の痛み、皮膚の変化、臓器不全。妊娠中の女性は、胎児の先天性異常。妊娠中または肝臓や腎臓疾患がある場合、血液凝固防止薬を服用している場合は使用は避けること。

ビタミンB6=神経障害(手足などの末梢部の感覚障害)。マルチビタミンや独自のサプリメントブレンドに頻繁に配合されているため、摂取している成分を確認することが重要。

セント・ジョンズ・ワート=抗うつ薬、避妊薬、血液凝固防止薬など、多くの薬の効果を弱める可能性あり。抗うつ薬の一種である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と併用すると、セロトニンの血中濃度が急激に上昇し、致命的な状態を引き起こすことも。精神科の薬を服用している場合は使用を避けること。

ブラックコホシュ=薬物誘発性自己免疫性肝障害。肝臓に基礎疾患がある場合は、使用を避けるのが最善。

ターメリック=調理用ターメリックとは異なり、サプリメントは超濃縮されており、非常に高用量を含んでいる。稀なケースでは、肝障害や肝不全も。

カヴァ=乾燥した鱗状の皮膚や神経症状。肝毒性の報告もあり、重篤または致命的になることも。アルコールや鎮静作用のある薬物との併用は不可。

緑茶エキス=一部の人において吐き気、腹痛、嘔吐、下痢などの不快な胃腸症状。さらに、ほとんどの緑茶サプリメントにはカフェインが含まれているため、専門家は不安感、心拍数の増加、睡眠障害を引き起こす可能性があるとしている。他の医薬品やハーブと有害な相互作用を引き起こす可能性があり、特にダイエット目的で販売されている緑茶含有サプリメントの使用には注意が必要。 

まとめ=ビタミン、ミネラル、ハーブ、またはその他のサプリメントの摂取を検討している場合は、必ず事前に医師に相談すること。

                       
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