大幅なインフレが収まらない中、レストランやファストフード店でキッズミールを注文する大人が急増している。ダイエット効果も狙えるようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルが13日、伝えた。

例えば、アシュレー・ガレットさん(33)。大人の食事は高く、分量も多く残すことさえある。そこで週5回、キッズミールを注文する。今では12歳以下用の食事200種類をTikTokで紹介する「キッズミール・コンシェルジュ」を自任。「チキンテンダーかパスタが食べられれば満足」と話す。
ノースカロライナ在住のC.J.パーソンさんもキッズミール専門。「カロリーが少なくて安く、パズルなどのおまけが付いてくることもある。私のライフスタイル」とコメント。1回に3〜5ドル節約できるのも魅力だという。
レストラン業界の調査会社 Circanaによれば、キッズミールを注文する大人は2024年、19年に比べて28%増加した。全体の客足が減っている中でだ。口コミサイト Yelpでキッズミールを検索する人も昨年12月、史上最多を記録した。
キッズミールの注文に年齢制限を設ける店もある。大人はモバイル注文や持ち帰りにして、監視の目をくぐり抜ける。ファストフード店は、kidult(kid+adultの造語)用ミールに懐かしグッズのおまけを付けたりして対策を講じているところもある。キッズミールの欠点はバラエティに乏しいこと。チキンストリップ、バーガー、グリルドチーズサンドイッチが主流だ。
ヘイリー・ハンソンさん(27)は高校生の頃からキッズミール。今もランチは週に5回キッズミールだ。昨年12月、1ドル当たりのカロリー、味の満足度、品質などのスコア表とビデオを SNSに投稿し始めた。現時点で、中西部中心のファストフードチェーン Culver’sがベストのスコアを得ている。
編集部のつぶやき
日本のマクドナルドでは、最近ハッピーセットのおもちゃが完全に大人の心を掴んでしまってることから、肝心の子どもが買えない・・・というまでに注目が高まってきています。たまに洋食屋さんに行って、エビフライに旗が刺さっていたりすると嬉しくなったりもしますよね。理由はそれぞれ、お子さまランチフォーエバー。(M.N.)
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