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米調査会社のギャロップ(Gallup)と非営利の慈善団体ウォートンファミリー基金(Walton Family Foundation)が発表した最新の調査で、アメリカのK-12(初等・中等教育)教育におけるAI活用の実態が明らかになった。

◆ 教師のうち60%がAIを使用
調査によれば、2024~25年度に教師の60%がAIツールを使用しており、毎週AIを活用する教師は平均で週6時間を節約できたと報告している。これは年間に換算すると約6週間分に相当し、節約した時間は個別指導や生徒へのフィードバック、保護者との連絡に充てられている。
調査は、AIが授業の質を高めることにも寄与していると指摘。定期的にAIを使う教師の多くが、授業計画や評価、フィードバックの質が向上したと回答。また、生徒の学習意欲や学びのアクセシビリティーに関しても、AIがプラスに作用しているとの声が多い。
◆ 一方で格差も
ただし、導入の広がりは一様ではない。教師の40%はAIを全く使っていないと答えており、学校全体で正式なAIポリシーを持つと回答したのは19%にとどまった。調査では、ポリシーや支援体制がある学校の方が、教師が節約できる時間も大きいことが示されている
ギャロップの調査は、AIを使う教師の多くが「AIは教育の質を高める」と考えている一方で、効果的に活用するためには教師と生徒双方への研修や支援が不可欠だと結論付けている。AIが教育に根づくにつれて、現場におけるサポートと制度設計の重要性が増している。
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