2025年9月12日 NEWS DAILY CONTENTS

NYで「加工肉」が禁止に!学校と病院で提供ストップ、2026年夏から

ニューヨーク市は2026年7月1日から、公立学校や市立病院などで提供される食事に新基準を導入し、加工肉を全面禁止するとともに、人工着色料や低カロリー甘味料、特定の添加物、保存料の使用を厳しく制限する。健康情報サイトのヘルスビートが8月29日、伝えた。

子どもから大人まで人気のフライドチキン、調理済みの揚げ物も規制対象となる。写真はイメージ(photo: Unsplash / logan jeffrey)

2008年に初めて制定された市の食品基準は、数年ごとの見直しが義務付けられている。今回の改定は既存の規制をさらに強化したもので、慢性疾患や食生活に起因する病気が市民の主要な死因であり、とりわけ黒人住民に深刻な影響を及ぼしていることが背景にある。

新基準では、学校給食や病院食、高齢者向け宅配食など11の市機関が年間に提供する約2億1900万食の食事やスナックを対象に、人工着色料、低カロリー甘味料、特定添加物・保存料の規制を強化する。加工肉類を禁止し、チキンナゲット、モッツァレラスティック、テイタートッツ(ポテト加工品)など、あらかじめ揚げて調理された食品についても推奨しない方針だ。代わりに、可能な限り全粒食品や最小限の加工食品、地元産食材を使用し、最初から調理した食事を推奨する。

市民の平均寿命の向上を目指す市保健局(DOH)の取り組み「HealthyNYC」の一環として市は30年までに心疾患や糖尿病関連の死亡率を5%減少させ、がんによる死亡率を20%減らすことを目標に掲げている。

                       
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