11月4日に迫ったニューヨーク市長選挙の第1回候補者討論会が16日夜、開かれた。民主党のニューヨーク州議会議員ゾーラン・マムダニ氏(33)、共和党のカーティス・スリワ氏(71)、無所属のアンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)の3人が参加。モデレーターが発する市政からイスラエルと武装組織ハマスの戦争に至るまで広範囲の質問に2時間にわたり答えた。

画面左からクオモ前ニューヨーク州知事、共和党からの候補者でガーディアンエンジェルス創始者のスリワ氏、、マムダニ・ニューヨーク州議会議員(photo: NBC New YorkのYouTubeチャンネル / https://www.youtube.com/watch?v=133Gqfx1Ydg&list=PLVwY29LXcFzwMXcJxukAJb0FI1Q6fUiRKからスクリーンショット)
最新の世論調査では、マムダニ氏がクオモ氏に2桁の差をつけてリード。11月にマムダニ氏が当選すれば、アメリカの最大都市で民主社会主義を主張する初の市長が誕生する。討論会では、若い人や一般市民層の代表としての若いマムダニ氏と、父もニューヨーク州知事だった名家出身のクオモ氏が激しくぶつかり合った。
クオモ氏は「全米最大の都市、ニューヨークの市長は、オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)の職ではない」と、マムダニ氏の年齢や政治経験のなさを攻撃して口火を切った。マムダニ氏は、クオモ氏が2021年、複数の女性からセクハラの告発を受けて州知事を辞任したことを指摘し「品性に欠けるという部分は、経験では決して補いきれない」と反論した。
マムダニ氏は、バス運賃の無料化やアパートの賃貸料の据え置き(低所得者層向けのレントステビライズド=家賃据え置き)などを主張。「クオモのような政治家の腐敗で、富裕層ばかりが優遇され、真の労働者階級が住みにくい都市になってしまった」。モデレーターがそれぞれの家賃を聞くと、マムダニ氏は月に2300ドル、クオモ氏は9800ドルだった。
一方、クオモ氏はイスラム教徒であるマムダニ氏がイスラエルを批判し続けていることを非難。「ハマスの行為をなぜ批判しないのか?」と問い詰めた。マムダニ氏は、「イスラエルが存続する権利は認めたい」とした。
最も尊敬する政治家としては、マムダニ氏はバーニー・サンダース上院議員(無所属)、クオモ氏は父のマリオ・クオモ氏を挙げた。
世論調査では、マムダニ氏の支持率が52%と過半数で、クオモ氏(28%)、スリワ氏(14%)を大きく引き離している(ビーコン・リサーチ&ショー・カンパニー・リサーチ調べ)。第2回討論会は、10月22日午後7時から。
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