ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は20日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の郊外通勤鉄道メトロノースの運行を、2026年春から州都オールバニまで延ばすと発表した。メトロノース・ハドソン線の前身であるニューヨーク・セントラル鉄道は1967年まで、グランド・セントラル・ターミナル(以下、グランドセントラル)とオールバニ間を結んでいた。約60年ぶりに州都地域への運行が再開されることとなる。オールバニはグランドセントラルから北に約150マイル(約240キロメートル)。運行は1日1便を予定している。

同サービスは、オールバニからペンステーション間を運行するアムトラックと競合するが、両鉄道システムは協力して今後の運行を確保する。計画された運行スケジュールは、イーストリバー・トンネル修復工事に伴うアムトラック運行停止を補うもの。
グランドセントラル発オールバニ・レンセラー行き列車は午前中に出発し、同駅発グランドセントラル行き列車は午後に出発。市内での夜の活動に間に合うようグランドセントラルに到着する。
アムトラックも運行再開
ニューヨーク市内のイーストリバー・トンネル修復工事に伴い、今年初めにアムトラックのオールバニとペンステーション間の平日往復3便が運休または統合されたことを受け、ホークル知事は同路線における可能な限りの鉄道運行再開を要請。これを受けて、アムトラックは12月1日からオールバニ・レンセラーとペンステーション間の往復1便を再開する。さらにアムトラックは、オールバニ~ニューヨーク市間の運賃に業界初の価格上限を設定することを約束。普通席は99ドルに抑えられる。
メトロノースの運航実績がサービス拡張を後押し
今回のオルバニー行き復活は、メトロノースが2025年に提供した優れたサービスを基盤としている。鉄道の定時運行率は97.9%に達し、顧客満足度は89%と過去最高水準に迫る勢いだ。乗客数は年間を通じて増加し、週末はパンデミック前の水準の94.5%、平日は86.4%に達している。9月の平日平均乗客数は23万3632人で、パンデミック以降で最も高い日平均を記録。10月にはハドソン線ポキプシー~グランドセントラル間で改良型スーパー・エクスプレス・サービスを正式に開始。所要時間は90分未満となった。9月にはMTAがハドソン線に新型シーメンス製チャージャー機関車を初導入。これにより鉄道の出力向上、信頼性向上、排出ガス削減が実現する。
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