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11月2日、ニューヨークシティマラソンが開催され、今年は世界中から約5万9000人以上のランナーが完走し完走者数の世界記録を更新した。また、200万人以上の応援者がかけつけ、街中が歓声と音楽であふれ、まさにニューヨークシティ全体がフェスティバルと化していた。ニューヨークらしさが凝縮された光景だったが、実際のところはどうなのか。今年出場した小崎裕也さんに話を聞き、ニューヨークシティマラソンの魅力を探ってみた。

5つの区を駆け抜ける、ニューヨークの魅力を味わい尽くす
ニューヨーク5区を横断するコースは、街の“多様性そのもの”だ。小崎さんも、走っているうちに、街並みが変わるので、ニューヨークのいろんな雰囲気を楽しむことができるのも魅力の一つだったという。
スタート地点のスタテンアイランドでは、上空には中継用のヘリコプターが飛び、緊張と興奮の中でスタートを切った。
「ブルックリンは、一番好きなエリアでした。子どもとハイタッチしたり、家から大音量で応援ソングを流してくれていたりして、特にウィリアムズバーグ付近は道が狭い分、応援との距離が近く感じられ、走っていてとても楽しかったです」
ブルックリンからクイーンズボロ橋を渡りマンハッタンに入ると、一気に声援が押し寄せてくる。

「いつも見慣れているマンハッタンの景色を眺めながら、あんなに大きな声援を背に走るのは、不思議で感動的でした」
マンハッタンでは知人の姿も見えて励まされたという。ブロンクスを走り、再びマンハッタンに戻ってくると、ハーレムでは応援の迫力が一段と増す。
「最後に一番きつい坂道があって、少し歩いてしまったんですが、そのとき沿道の人に “Keep going! Don’t stop!” と声をかけてもらって、本当に力になりました。セントラルパークに入ってからは、さらに応援が増えていて、あの声援がなかったら最後まで走りきれなかったと思います」
ゴールした瞬間は、達成感と多幸感が一気にこみ上げ、周りのランナーと自然にハイタッチが生まれたという。
「初めて会った人同士なのに、仲間って感じがするんです」
ニューヨークシティマラソンが「ただのレース」ではなく、街と人が一体となる体験であることが伝わってくる。日本からのランナーにも何人か遭遇したそうで、中には「3年連続でNYだけを走りに来ている」という人もいた。NYCマラソンにハマる理由は、この“街ごと祝ってくれる空気”にあるのかもしれない。

ランナーがヒーローになる日
当日だけではなく、翌日もメダルを付けて歩く理由
完走したランナーが翌日もメダルを下げて歩く光景は、ニューヨークシティマラソンの名物だ。実はこれ、記念写真のためだけではない。ナイキやジュエリーショップではメダルへの刻印サービスが行われ、Shake Shack や Bondi Sushiではメダル提示でフリーフードがもらえるからだという。
とはいえ、本当の魅力はその先にある。メダルを下げて歩けば、「Congratulations!」と声が飛んでくる。同じく完走したランナーと目が合えば、自然に笑みがこぼれる。走り終えたあとも祝祭が続く。この“街のあたたかさ”に惹かれ、3年連続で日本からニューヨークシティマラソンに走りに来ているというランナーにも遭遇したそうだ。
走った人にしかわからない臨場感溢れるコメント。小崎さんの体験談を聞いて、また当日街で応援して雰囲気を味わい、来年は出てみたいと思った方も多いはず。次は、どうやったらエントリーできるの?について徹底解説します。
◆ 次回エピソード
NYCマラソン、来年こそは出たい|抽選は激戦?エントリーや練習方法は?徹底解説
写真/小崎裕也
文/藤原ミナ
小崎裕也(こさき・ひろや)・米国理学療法士(DPT)

日本で理学療法士の免許を取得後、2020年に渡米してジョージア州エモリー大学の理学療法士博士課程(DPT)に進学し、2023年に理学療法士免許を取得。現在は、マンハッタンにあるフィジカルセラピークリニック「FuncPhysio Physical Therapy」に勤務。初心者でも参加しやすい「ランニングクラブ」の主宰 や、姿勢・ランニングフォームのセミナー も定期的に開催している。「走ったことがない人でも、まず一歩を踏み出せる環境づくり」を大切にしている。
小崎さんが勤めるクリニック
FuncPhysio Physical Therapy
Manhattan Office
2 W 45th street Suite 1600
ランニングクラブ
https://funcphysio.com/ja/2025/03/31/funcphysio-running-club-our-activities/
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