アメリカで出会う “日本”、ニュージャージーにある「ミツワマーケット」の魅力とは

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ニュージャージー州エッジウォーターにあるミツワマーケットプレイスは、アメリカ東海岸で最大級の日本食スーパーマーケット。週末には周辺州からも買い物客が訪れ、その人気ぶりがうかがえる。特にニューヨークに住む日本人にとっては、数少ない日本を肌で感じられる貴重なスポットとなっている。今回はそんな同マーケットプレイスを、改めて紹介する。

◆ 80年代から続く「日本のなんでも屋」

ミツワマーケットプレイスの前身は1980年代に同地に開業したヤオハンプラザ。90年代後半にミツワとしてリブランドした。日本産の農産物から日用品、調理器具まで幅広い品ぞろえで、店内はまさに「日本」。現在はエッジウォーターのニュージャージー本店をはじめ、カリフォルニア、イリノイ、テキサス、ハワイ州に計13店舗を展開している。中でもニュージャージー本店はハドソン川沿いの好立地にあり、景観も抜群、屋外駐車場も広い。

店内は大きく分けると、4つのセクションに分かれており、入口には日本各地の特産品を紹介する物産展が行われていたりと、日本のスーパーに迷い込んだかのような、温かい雰囲気作りも魅力の一つ。

催事コーナーでは日本各地の味を紹介する物産展を頻繁に開催。毎年、楽しみにしている人も多い

食料品コーナー：和野菜、日本の調味料、インスタント食品、冷凍食品

鮮魚・精肉：刺身、日本の珍味、すき焼き・しゃぶしゃぶ用の薄切り肉

ベーカリー・スイーツ：日本風のパンやケーキ、和菓子

生活雑貨・ビューティー：炊飯器やホットプレートなどの家電品、日本の薬やプチプラな生活雑貨も

◆まるでデパ地下、日本のうまいもんがずらり

そして4つのセクションのすぐそばには、日本らしい甘味を楽しめる人気デザート店がいくつも入っており、買い物ついでに立ち寄れる「スイーツストリート」のようなエリアを形成しており、日本の百貨店にある “デパ地下” を思わせる。

1946年から続く老舗の和菓子店、源吉兆庵や北海道発のチョコレートブランド、ロイズ（ROYCE）、もちっとしたドーナツが人気のKAI SWEETS、そして食パンが買えるPULLMAN BAKERY & SHIGEPANなどが軒を連ねている。

◆ お目当てに来る人も多い「日本式フードコート」

また、日本食を気軽に楽しめる広いフードコートでは、ラーメン、うどん、そば、カレー、丼もの、すし、甘味処など多彩な専門店が並び、週末には行列ができるほどのにぎわい。子どもの頃、家族と大きな商業施設に遊びに行って、お昼になったらフードコートで好きなメニューを注文する･･･そんな、ノスタルジックな気分を味わうことができるエリアとなっている。

また日本食人気が高まるアメリカで、豊富な日本食のラインアップという珍しさもあいまって、フードコート目当てにわざわざ足を運ぶアメリカ人も多いんだとか。

◆ スーパーの外にも “日本のあのお店”

ミツワマーケットプレイスと同じ敷地内には日系チェーン店も並んでおり、まるで“小さな日本村”となっているのも特徴だ。日本を代表する書店、紀伊國屋書店や非日本人の間でも人気の高い資生堂、生活雑貨を廉価で販売するダイソーなどが出店している。

道路に面した横長のレイアウトで、各店舗に直接出入りできる形式。アメリカでは「ストリップモール」と呼ばれている

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食料品にフードコート、和風デザートから生活雑貨までそろうミツワマーケットプレイスは、アメリカにいながらも日本文化を体感できる場所。マンハッタンからはバス1本でアクセスできるという手軽さもあり、在米日本人はもちろん、アメリカ人や観光客にとっても “日本を感じられる拠点” として、愛されている。

◆ 営業時間

年中無休だが、感謝祭（11月27日）は午前9時から午後5時まで。クリスマスなどは店舗によって営業時間が異なる場合もあるので、詳細は公式ウェブサイトで要確認。

◆ マンハッタンからの行き方

Port Authority Bus Terminal（ポート・オーソリティー・バス・ターミナル）からNJ Transit の 156・158・159番バスに乗車→Edgewater の River Road 沿いの停留所（例：River Rd. & Archer St. など）で下車→停留所から徒歩数分

文・写真／Miki Takeda