スーパーマーケットで食品を選ぶ際、産地や成分を気にする人は多い。裏面の成分表示で確認できる商品もあるが、肉の原産地や飼育環境を把握することは容易ではない。11月23日付のチャウハウンドは、肉の産地を正確に知る方法と、2026年に施行される「アメリカ産表示」に関する新規制について解説している。

肉のパッケージラベルを正しく読み取れば、「どこで処理され、どのような経路をたどった肉なのか」を知る手がかりが得られる。米農務省(USDA)の検査認証マークには通常、施設番号(EST)が記載されている。この番号は肉を処理した施設に割り当てられたもので、USDAが提供するオンラインの「食肉・家禽・卵製品検査(MPI)ディレクトリ」を使えば、処理施設の所在地や種類、衛生状況などを正確に確認できる。
パッケージに「Produced in the USA」や「Made in the USA」といった表示があると、多くの消費者はアメリカで飼育・加工された肉だと誤解しがちだ。しかし現行制度では、アメリカ国内でパッケージされた肉であれば、原産国が外国でも「アメリカ産」と表示できるという大きな抜け穴が存在する。企業はこのルールを利用し、海外の安価な肉を調達して「アメリカ産」として販売することが可能だ。そのため現時点では、EST番号と「原産国(Country of Origin)」の両方を確認することが不可欠だ。
こうした状況の改善に向け、2026年1月1日から「アメリカ産表示」に関する新規制が施行される。新規制では、アメリカ国内で出生・飼育・屠殺された動物の肉のみにこの表示が認められる。これは、消費者保護に加えて、他社の誤解を招く表示に悩まされてきた国内の畜産農家にとっても大きな勝利となる。来年以降は「アメリカ産」の表示に加え、EST番号付きのUSDA検査認証マークがあれば、肉が国内で飼育されたものであり、どこで処理・包装されたかも明確に把握できるようになる。
なお、原産地に限らずより良い肉を選ぶには、品質に定評のあるスーパーマーケットの精肉部門や信頼できる地元の精肉店を利用すること。また、牧草飼育(grass-fed)と有機牛肉(organic)の違いを理解することが重要だ。
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