ニューヨーク不動産情報サイトのStreetEasyが、毎年恒例の「Neighborhoods to Watch(注目の近隣エリア)」ランキングを発表。2026年のトップに選ばれたのは、ウォール街のイメージが強いあのエリアだった。

フィナンシャル ディストリクト(通称FiDi)が、2026年に向けてNYCで最も注目されるネイバーフッド第1位に選ばれた。このランキングは、StreetEasyが購入希望者・賃貸希望者による検索数の増加率を分析して決定するもの。2026年は住宅市場の動きが加速すると見込まれる中、検索数が大きく伸びたエリアが「これから熱くなる街」として選ばれている。
かつてはオフィス街として知られていたFiDiは、前年のランキングには登場していなかったにもかかわらず、検索数が前年比46.7%増という大幅な伸びを記録し、一気にトップへ躍り出た。
以下は、StreetEasyが発表した2026年版「Neighborhoods to Watch」トップ10の全リストだ。
1. Financial District(マンハッタン)
検索数増加率が46.7%増加。背景にあるのは、オフィスビルの住宅転換の進行、地元向けレストランやバーの増加、そしてNYC屈指の交通利便性だ。中央値の募集家賃は4,690ドル(約70万3,500円)、中央値の募集価格は約119万7,000ドル(約1億7,955万円)と、マンハッタン全体の中央値よりも約15万ドル(約2,250万円)低い水準にあり、賃貸・購入の両面で注目が集まっている。(1ドル=約150円 で換算)
2. East Village(マンハッタン)
検索数は第2位の伸びを記録。ナイトライフやカルチャー、ダウンタウン特有のエネルギーへの人気が続き、中央値の募集家賃は前年比13.4%増と、ランキング中で最も大きな上昇率となった。
3. Windsor Terrace(ブルックリン)
マンハッタン以外で特に検索数が伸びた住宅街。ブルックリンを代表する人気住宅街、パーク・スロープの代替エリアとして注目されており、ブラウンストーンの街並みとプロスペクト・パークへのアクセスの良さが評価されている。(ブラウンストーンとは、茶色い砂岩を外壁に使った歴史的なタウンハウスで、高級住宅街を象徴する建築様式のひとつ。)
4. Lower East Side(マンハッタン)
世界的にも知られるダウンタウンエリア。賃貸需要の高まり、活気あるナイトライフ、歴史的建築と新築開発の共存が検索数増加につながった。
5. Carroll Gardens(ブルックリン)
並木道と屋外スペース付きブラウンストーン、評価の高い飲食店が揃う人気エリア。今回のランキングでは最も中央値の募集価格が高いが、根強い需要が続いている。
6. Downtown Brooklyn(ブルックリン)
マンハッタンへのアクセスの良さと新築物件の多さで、引き続き注目を集める。
7. Sunnyside(クイーンズ)
ランキング中で最も手頃な価格帯のエリア。コミュニティの強さと住宅ストックの魅力から関心が高まっている。
8. Ridgewood(クイーンズ)
2024年、2025年に続きランクイン。クリエイティブな雰囲気と進化する飲食シーンが支持されている。
9. Long Island City(クイーンズ)
ウォーターフロントの高層住宅とミッドタウンへのアクセスの良さで、安定した需要が続く。
10. Fort Greene(ブルックリン)
歴史あるブラウンストーン、緑豊かな公園、芸術的な背景を持つエリアとして、文化志向の層に人気。
2026年のNYC不動産トレンドを見ると、単なる「人気エリア」ではなく、生活のしやすさや将来性を重視する動きがより明確になっている。その象徴とも言えるのが、フィナンシャル ディストリクトの急浮上だ。次に住む街を考えるうえで、これまで注目していなかったエリアにも目を向ける価値がありそうだ。
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