不動産関連サイトStreetEasyが発表したニューヨーク市内の「今年の住みたい地区」トップ10でクイーンズのリッジウッドが昨年に次いで首位に輝いた。QNSが21日、伝えた。

同サイトは1年を通じ、借り手や買い手が検索した地区を集計してランク付けしている。リッジウッドは2年連続首位。昨年の検索件数は前年より13.2%増加。家賃希望価格の中央値は8.3%上昇して3250ドル、住宅価格の中央値も8.4%上がって130万ドル。ブルックリンのブッシュウィックに隣接し、レンガ造りの街並みと活力ある商店街が魅力。地下鉄M線、L線が使えて交通の便も良い。
クイーンズではこの他、ロング・アイランド・シティーが3位。モダンなコンドミニアムが建ち並び、マンハッタンまで地下鉄で10分程であることから、家賃の中央値は4148ドルと市内トップ。ただ、家の価格は4.4%下落して112万ドルだ。そしてアールデコ調のコープに代表されるサニーサイドが4位。家賃は2500ドルと手頃。住宅価格も42万9000ドルと、初めてマイホームを買うニューヨーカーにおすすめだ。
2位は緑あふれるグリーンウッド墓地があるブルックリンのグリーンウッドハイツ。検索は9%増加した。家賃は3250ドル、住宅価格は1500万ドルだ。その他、ブルックリンではウィンザーテラス(5位)、フォートグリーン(6位)、プロスペクトハイツ(7位)、クラウンハイツ(8位)、プロスペクト・レファーツ・ガーデン(9位)。
マンハッタンで唯一トップ10入りしたのはモーニングサイドハイツで10位。コロンビア大学に近く、緑地が多い。家賃は4000ドル。家の価格は126万ドルだ。不動産関係者は、「レトロな街並み、モダンなアメニティー、手頃な価格、交通の便の良さ」から今年はさらにクイーンズに注目が集まると予想している。
編集部のつぶやき
Ridgewoodに住んで10年。1910年代からのヨーロッパのような街並みが続くため、映画のロケが盛ん。わが家の真下の通りで、スピルバーグ監督が「Westside Story」を、数ブロック先ではスコセッシ監督が「The Irishman」を撮った。1週間で、一つの通りが1950年代などに作り変えられるのを見るのは楽しい。ご近所との付き合いも密で、Ridgewood愛はしばらく続く。
(K.T.)
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