いまやサッカーは金権競技。庶民、選手は無視
今回のW杯は、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共同開催。トランプはご機嫌で、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長を接待し、「FIFA平和賞」なるものを進呈された。
インファンティーノはスイス人の弁護士で、サッカーよりカネを愛していて、トランプと同じ体質。この2人のために、世界各国から集まった選手たちは、名誉と高額賞金を目指して戦う。まったく庶民とは関係ない世界が展開する。
今回のW杯は、出場チーム数が48チームに増え、試合数も拡大。それに伴い、前回より高額なカネが動く。まさにFIFAは、金儲けのために、選手たちのコンディションなど無視して邁進している。
出場48チームは、まず12グループに分かれ、各組上位2チームと3位のうち8チームが「ベスト32」の決勝トーナメントに進出する。決勝は7月19日、ニュージャージーのメットライフ・スタジアムで行われる。
日本の初陣はオランダ戦。テキサスのダラス・スタジアムで、現地時間6月14日16時(日本時間15日5時)にキックオフを迎える。史上最強の日本代表とされるが、死のグループに入ったので、はたして勝ち進めるかは予断を許さない。
トランプ訪中と習近平訪米で世界は変わるのか?
サッカーW杯を先に述べてしまったが、世界情勢でもっとも重要なイベントが4月にある。トランプ訪中だ。11月の電話会談の際に決まったとされるが、その後、トランプは「G2」などと、とんでもないことを言い出した。
「G2」とは、アメリカと中国で世界を仕切ること。アメリカは世界覇権を捨てるというのだ。11月に公開された「国家安全保障戦略」(NSS)」でも、これが序文で宣言されている。
NSS序文は、「われわれはあらゆる行動においてアメリカ・ファーストを掲げている」と述べ、それにより「唯一の超大国」(superpower)であろうとしてきた試みを断ち切り、「アメリカは自ら世界を支配するという破滅を招く概念を拒否する」としている。
この戦略通りトランプが振る舞うなら、中国はまさに渡に船。関税戦争など表向きの争いであり、米中両国は裏で握るということになる。
初の訪米でトランプからなにをもらえる?
前記したように、高市首相は「台湾有事」発言のサポートを懇願するため、トランプが北京に行く前にワシントンD.C.に行くことを熱望している。はたしてトランプは彼女に会うのだろうか? 会ったとしたら、日本擁護発言をするのだろうか?
トランプは、11月24日のSNSへの投稿で、自身の訪中と引き換えに、習近平が来年(2026年)中に「国賓」として訪米することで合意したことを明らかにした。
アメリカの世界覇権が後退し、中国と結んで世界を支配する「2G」が出現すると、日本は窮地に陥る。2つの大国の間に挟まれて、政治の方向感を失ってしまう。
アメリカ建国250年と独立記念日の祭典
6月、7月とサッカーW杯が行われている最中に、世界にとって重要なイベントがある。1つは、6月14日〜16日にフランスのエヴィアンで行われるG7サミット。もう1つは、7月4日に行われるアメリカ独立記念日の式典だ。
2026年は、アメリカ建国250年にあたり、一大プロジェクトが進行している。それは、「America 250」(アメリカ250)と呼ばれ、2025年から2028年まで、全米で、教育、文化、交流プログラムなどが展開される。
主なプログラムは、ワシントンD.C.での航空ショーや花火、記念庭園建設、フィラデルフィアでの歴史的遺産の展示(独立宣言起草に使われた机など)で、これに加えて、トランプは、記念に全米兵士へ1人あたり1776ドル(約を給付する。
トランプは自身の支持率が落ちていているため、「America 250」の独立記念日の式典を通じて、1つのアメリカを訴え、その中心に自分がいることをアピールするつもりでいる。
この続きは1月30日(金)に掲載します。
本コラムは山田順の同名メールマガジンから本人の了承を得て転載しています。

山田順
ジャーナリスト・作家
1952年、神奈川県横浜市生まれ。
立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。「女性自身」編集部、「カッパブックス」編集部を経て、2002年「光文社ペーパーバックス」を創刊し編集長を務める。2010年からフリーランス。現在、作家、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の双方をプロデュース中。主な著書に「TBSザ・検証」(1996)、「出版大崩壊」(2011)、「資産フライト」(2011)、「中国の夢は100年たっても実現しない」(2014)、「円安亡国」(2015)など。近著に「米中冷戦 中国必敗の結末」(2019)。
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