2026年2月4日 NEWS DAILY CONTENTS

NYのホテルで “追加隠れ料金” の請求禁止|2月20日から新ルール、ホテル選びがよりシンプルに?

ニューヨークで2月20日から、ホテル料金の表示方法を大きく変える新ルールが施行される。これまで予約の最終段階で追加されることが多かった「リゾート料金(施設利用料)」などの隠れ料金が禁止され、宿泊に必要な費用は原則すべて広告価格に含めて表示することが義務化される。

■ チェックアウト時に”隠れ料金”の請求禁止

ニューヨーク市は、ホテル予約時の不透明な料金表示を是正するため、新たな消費者保護ルールを導入する。長年、ホテルや予約サイトが低い宿泊料金を強調しながら、チェックアウト直前に必須の追加料金を上乗せする手法が問題視されてきた。新ルールでは、宿泊に必須となる費用は「総額」として明確に提示することが求められる。これにより、広告価格と実際の支払額が大きく異なるといった混乱が減ることが期待されている。

■ 禁止される主な料金表示

今回の規制により、次のような請求方法は認められなくなる。

・追加されるリゾート料金(施設利用料)などの隠れ料金
・表示価格に含まれていない必須チャージ
・事前説明のないクレジットカード手数料やデポジット(保証金)

■トラブルの多かったクレジットカードの「利用枠の一時確保」にも規制

今回のルールは、全米の類似規制より一歩踏み込み、旅行者の苦情が多かったクレジットカードの「利用枠の一時確保(ホールド)」についても明確な開示を義務付ける。ホテルは以下を事前に提示しなければならない。

・保証金や利用枠の一時確保の有無
・金額
・解除される時期

市によると、2025年だけでも隠れ料金や予期しない利用枠の一時確保に関する苦情は300件以上寄せられていたという。対象は、ニューヨーク市内のホテルだけではなく、ニューヨーク市外にあっても、ニューヨークを訪問する人を対象にしていているホテルも対象になっている。

施行後は、市消費者・労働者保護局(DCWP)が監督を担当。立ち入り検査や罰金、悪質な場合は法的措置が取られる。すでに料金表示が透明なホテルにとっては大きな変更はないが、そうでない事業者は対応を迫られることになる。

■ 観光シーズンが始まる前に対策

今年のニューヨークは、ワールドカップなど大規模イベントの開催により世界中から多くの来訪者が見込まれている。市は旅行者が予期せぬ出費に直面しない環境を整えることで、都市としての信頼性向上にもつなげたい考えだ。

宿泊料金の“後出し”がなくなれば、ホテル選びはよりシンプルになる。価格は最初から総額表示へ。日本からの旅行者にとっても、ニューヨーク在住者にとっても歓迎される変化と言える。

                       
合わせて読みたい記事
RELATED POST