ニューヨーク・チャイナタウンの玄関口に立つ築100年の旧銀行ビルが、新たな文化拠点として生まれ変わった。ファッションデザイナーのアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)と母で実業家のイン・ワン(Ying Wang)が手がけるザ・ワン・コンテンポラリー(The Wang Contemporary)が正式オープン。アジア系およびアジアンアメリカンの創造性を発信する新拠点が誕生した。

チャイナタウンの入口、ボワリーとカナルストリートの角に佇む、石造りのライオン像が印象的なボザール様式の建物。1924年に完成した旧シチズンズ・セービングス・バンク(Citizens Savings Bank)は、長年チャイナタウンのランドマークとして街を見守ってきた。
その銀行が、アートインスタレーションやパフォーマンス、音楽、デザインが交差する実験的な空間へと姿を変えた。ワン親子はこの物件を約950万ドルで取得し、100年の歴史の中で、初めて中国系アメリカ人が所有することになった点でも象徴的だ。
オープニングを飾ったのは、アートコレクティブ、ミスチーフ(MSCHF)による3日間限定(2月20日~22日)のパフォーマンス型展示《20,000 Variations on a Paper Plane in Flight(空を舞う紙飛行機、2万通りのバリエーション)》だ。
オープン初日、編集部も現地を訪れた。あいにくの雨にもかかわらず、建物の外には行列ができており、注目の高さがうかがえた。

これは、中国の赤い封筒(レッドエンベロープ)をモチーフにした紙飛行機が天井から大量に舞い落ち、その一つ一つに漢字で単語が書かれているといったインスタレーションだ。来場者は飛んできた紙飛行機を手に取り、中に書かれた言葉との出会いを楽しむことができる。

ルナイヤーの祝祭ムードの中、赤色の紙飛行機が空から降ってきて、空間を埋め尽くすさまは幻想的で、ピアノ演奏と相まって不思議な空間だった。

会場に漂う空気は、単なる展示を鑑賞する静的な時間とは違った。「立ち止まって見上げる人々、言葉を開いて思い思いに微笑む人、そして周囲に広がる赤い装飾やパフォーマンスがルナー・ニューイヤーのお祝いムードと溶け合っていた。今後この場所がどのように進化していくのか、期待は大きい。
The Wang Contemporary
58 Bowery
公式Webサイト
https://thewangcontemporary.org/
インスタグラム
@thewangcontemporary
文・写真/藤原ミナ
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