ニューヨーク市内の空港で、旅行者を狙った違法タクシー(白タク)の“ぼったくり”被害が深刻化している。無許可営業を50年以上していた元白タクドライバーによると、現在の手口は以前よりはるかに組織的で大胆になっているという。地元ニュースサイトのゴッサミストが3日、その手口を紹介している。

ニューヨーク市には、タクシーやハイヤーの運転手はタクシー・リムジン委員会(T&LC)の認可を受けた車両を使用しなければならないとの規制がある。ジャン・“ロッコ”・ウッゾさんは長年この規制を巧みに回避し、生計を立ててきた数多くの運転手の一人だ。1970年代から昨夏に引退するまで、彼は市内の主要な交通拠点で観光客を車に乗せ、法定料金よりも高い料金を請求していた。
正規料金の10倍を請求された例も
ウッゾさんによると、白タクの運転手は以前は単独で客を見つけるケースが多かったが、近年は空港内を歩き回る「違法ディスパッチャー」が無線機などを使って客を探し、待機するドライバーに引き渡して運賃の一部を(コミッションとして)受け取る仕組みが広がっているという。実際にジョン・F・ケネディ国際空港では、ケニア人夫婦がタイムズスクエアまでの移動で、正規料金の10倍以上に当たる800ドルを請求された例もある。
ケニア人の妻は空港で白タクの運転手から「すごく綺麗だね。ニューヨークへようこそ」と親しげに声をかけられ、案内された車に乗った結果、高額請求の被害に遭った。その後、空港職員の助けで運転手を突き止め、返金を受けたという。ウッゾさんは、自身も過去に観光客を狙って高額請求をしていたと認めつつ、今の詐欺はさらに悪質化していると警告する。悪質な白タクは、特にコロナ禍以降に急増したという。
ウッゾさんと仲間は、ニューヨークの事情に疎いカモ=ターゲットを「ロリポップ」のように甘い「ロリーズ」と呼んでいた。ウッゾさんによると、ロリーズは長距離フライトで「疲れ切っている」人々であり、土地勘もなく、「何を言っても反論しない」のだという。
「全ての白タクが泥棒というわけではないが、ここ数年の間に、ケネディ空港はこの国の縮図になってしまった。人々は生きていくだけで必死なんだ」
被害に遭わないためには
空港では、正式なタクシー乗り場や認可車両を利用し、見知らぬ呼び込みには応じないこと。特に空港に不慣れな旅行者や、赴任・留学で到着したばかりの人は要注意。

RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








