映画、ドラマ、コミック、アニメ、ゲームなど、世界中のポップカルチャーが集結する「New York Comic Con 2026(ニューヨーク・コミコン/NYCC)」が10月8日、マンハッタンのジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターで開幕した。今年はイベント誕生から20周年という節目の年。11日までの4日間、人気作品の大型ブースや限定グッズ、豪華ゲストによるパネルなど、今年も見どころ満載だ。

「New York Comic Con 2026(ニューヨーク・コミコン/NYCC)」初日の様子

初日から会場には、お気に入りのキャラクターになりきったコスプレイヤーや、限定アイテムを求めるファンの姿がずらり。400を超える出展者が並ぶ広い会場を歩いていると、アメリカを代表するヒーロー作品から、日本生まれのアニメやゲームまで、次から次へとその世界観が現れる。

今年のNYコミコンは、一体何がアツいのか。初日の会場の様子とともに、今年押さえておきたい見どころを紹介する。

20周年のNYコミコン、今年の主役は?

ニューヨーク・コミコンは、いまや全米でも最大級のポップカルチャーイベントの一つ。初開催の2006年から規模を拡大し、昨年2025年には4日間で25万人以上が来場した。今年も開幕を前に、すでに金・土・日曜と4日間通し券、VIPチケットは完売。現在購入できるのは初日の木曜券のみと、20周年の節目を迎え、早くも高い注目を集めている。

本格的なコスプレを見られるのも魅力の一つ

今年も、ハリウッドの大型作品は目白押しとなっており、初日にはMarvel TelevisionとMarvel AnimationがDisney+の今後のラインナップを紹介するほか、DCは「DC’s Jim Lee & Friends」を開催。さらに、ホラー映画「13日の金曜日」の前日譚シリーズ「Crystal Lake」の第1話先行上映も予定されている。

初日以外のチケットは全て完売、年々勢いを強める「ニューヨーク・コミコン」

9日には「Avatar: Seven Havens」や「ONE PIECE」の英語吹き替え版パネル、BlumhouseとAtomic Monsterによる新作紹介などが登場。10日には俳優ニコラス・ケイジや「Percy Jackson and the Olympians」、「STAR TREK」シリーズなど、名前を聞くだけでも気になるプログラムが続く。

大きなブースを構えるANAは「ANAを多くの人に知ってもらいたい」と、展示や日本への往復チケットプレゼントで来場者の興味をそそる

そして、コミコンといえば忘れてはいけないのがコスプレ。毎年恒例の大型コスプレ大会「Crown Championships of Cosplay」も10日に開催される。初日は平日でありながらも、会場には多くのコスプレイヤーが参戦しており、週末はさらなる盛り上がりが期待される。

2019年に上映され、話題となった映画「ミッドサマー」をテーマにしたコスプレ

目玉は…30周年のたまごっち

そんな会場で、今年ひときわ大きな存在感を放っていたのが、バンダイナムコが手掛ける「たまごっち」ブース。大きなUFOが目印のポップなブースには入場のための列が絶えず、限定版や歴代シリーズの販売、また今年で30年周を迎えたたまごっちの軌跡を振り返る展示が行われている。

たまごっちの人形で彩られたブース

たまごっちを求めてコミコンにやってきたという、4人家族は、息子2人が大のたまごっちファン。「30周年限定のたまごっちが欲しくて、家族で来ました。たまごっちは二つ目、とても楽しみにしていたので今すごくワクワクしています」

30周年の限定版たまごっちを目当てに来場した兄弟

10日午後2時からは「30 Years of Tamagotchi」と題したパネルも開催予定。日本で生まれ、世界中で愛されてきた“デジタルペット”が30周年を迎え、ここニューヨークでどんな盛り上がりを見せるのかにも注目したい。

来場者で盛り上がる「ニューヨーク・コミコン」

存在感を増し続ける日本コンテンツ

バンダイナムコの展開は、たまごっちだけではない。「GUNDAM」「TAMASHII NATIONS」「GASHAPON」「GODZILLA」など、日本を代表するブランドが会場の各所に登場する。

バンダイナムコが手掛ける「GASHAPON」コーナー
日本で人気のアイテムもずらり

初日にはメインステージで「GUNDAM Showcase 2026 @ NYC」を開催。「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO」を中心に、新情報や特別ゲストが登場するほか、会場ではガンプラや大型スタチュー、ゲームの試遊なども展開される。

さらに初日には、「Dragon Ball Super: Beerus」のワールドプレミア上映も予定。日本ではおなじみの「ドラゴンボール」だが、世界規模でファンを持つ作品だけに、ニューヨークの観客の反応も気になるところだ。

「NARUTO」声優も日本からNYへ

作品だけでなく、日本からやってくるゲストにも注目したい。10日には「NARUTO -ナルト-」で主人公・うずまきナルトを演じる声優の竹内順子と、うちはサスケ役の杉山紀彰が登場。「NARUTO: What’s Next?」と題した大型パネルで、アニメやカードゲームをはじめとする「NARUTO」の今後の展開が紹介される予定だ。2人による特別サイン会も行われる。

「NARUTO」カードゲームのブース

漫画・アート界からは、日本人イラストレーターのアッキー・ブライトさんも参加。アッキーさんは5月にニューヨークで行われた「JAPAN PARADE」のグランドマーシャルを務めたことでも知られ、10日の「VIZ Originals and the Future Superstars of Manga!」ではライブドローイングを披露し、新作「GALAXIC BASEBALL LEAGUE」の制作について語る。会期中にはサイン会も予定されている。

「ONE PIECE」から伊藤潤二まで

そして、まだまだ日本のコンテンツは目白押し。9日には「ONE PIECE」の英語吹き替え版キャストらによる特別パネルを開催。同日の夜には、日本を代表するホラー漫画家・伊藤潤二に関連した米国プレミアも予定されている。

日本の漫画やアニメが「日本好きが集まる一角」にあるのではなく、アメリカの映画やドラマ、コミックと並んで大型プログラムの一つとして組み込まれているのも、現在のNYコミコンを見ていて面白いところだ。

遊戯王(Yu-Gi-Oh!)のトレーディングカードブースで対戦を楽しむ来場者たち

さらに会期最終日の11日には、Bandai Namco Filmworksによる今後の作品を紹介するプログラムも予定されている。

4日間にわたり熱いファンが集結

2006年に始まり、今年で20周年を迎えた同イベント。映画やテレビ、アメコミから、日本のアニメ、漫画、ゲーム、玩具まで。ジャンルも国も飛び越えて、好きなものをとことん楽しむ人たちが一つの場所に集まるのが、このイベントの面白さでもある。

会場となるジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターの入り口

初日は木曜日でありながらも、オープン時から混雑するほどの盛り上がりを見せた「New York Comic Con 2026」。10月11日まで、ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターで開催される。

取材・文・写真/ナガタミユ

New York Comic Con 2026

期間
2026年10月8日(木)〜11日(日)
会場
Jacob K. Javits Convention Center
(429 11th Ave)
公式サイト
https://www.newyorkcomiccon.com