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JPモルガン新本社ビル、オール電化に
60階建て、排出量正味ゼロへ


米銀行大手JPモルガン・チェース(JPMC)は、世界の拠点となる新たな本社ビルについて、再生可能エネルギーだけを使用する60階建ての超高層ビルとすると発表した。CNNが19日、報じた。
設計を担当したフォスター+パートナーズ社(F+P)によると、2025年に完成予定の高さ1388フィートのビルは、ニューヨーク市最大のオール電化ビルとなる予定。JPMCとF+Pは共同声明で、ニューヨーク州の水力発電所からの電力を利用するなどして、運用時の「排出量正味ゼロ」を達成するとした。
他にも、三重ガラス窓や、水の使用量を40%削減できる貯水・再利用システムなど、エネルギー効率の高い設計が施される。
また、センサーでエネルギー消費を監視し、削減するインテリジェントビル技術も採用する予定。かつて高さ708フィートのユニオン・カーバイド・ビル(UCB)があったこの場所では、UCBで使用されていた建材の97%が再利用され、すでに建設作業が始まっている。計画では、ビルの地上階の屋外スペースを2倍以上に増やし、公共プラザを完備、歩道を拡大する。
デブラシオ前ニューヨーク市長は数カ月前、来年からすべての新築住宅と商業ビルで化石燃料の使用を制限する条例を可決。条例では、27年までに市のすべての新築建物を完全な電気設備にすることを義務付けた。
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