機内の水は本当に清潔なのか。ニューヨークを拠点とする医食同源の非営利団体、センター・フォー・フード・アズ・メディシン・アンド・ロンジェビティーが公表した航空会社の水質調査2026年度版によると、航空会社によって機内の水質には大きな差があることが判明した。

調査では2022年10月から2025年9月まで、アメリカの主要航空会社10社と地域航空会社11社を対象に、計3万5674件の検査データを分析。大腸菌に関する違反、水質検査の結果、貯水タンクの消毒・洗浄頻度などから5点満点で評価した。主要航空会社で最も高かったのはデルタ航空の5.00点でA評価。フロンティア航空が4.80点、アラスカ航空が3.85点で続いた。3.5点以上が「比較的安全で清潔」とされる。一方、ユナイテッド航空は2.70点でC、ジェットブルーは1.80点、アメリカン航空は1.75点で、いずれもD評価だった。
コーヒーや紅茶にも注意
機内の水は、空港で機体の貯水タンクに補給され、トイレの洗面台や機内のギャレーへ送られる。調査団体は、機内では密封されたボトル入りの水を選び、タンクの水で作られる可能性があるコーヒーや紅茶、コーラなどに入れるアイスも避けるよう推奨している。ただし、低評価の航空会社の水から常に有害な細菌が検出されるという意味ではない。水質は給水元やタンクの管理状況などによっても変わる。
歯磨きにはペットボトルの水を
同団体は、トイレでは水道水で手を洗う代わりに、アルコール濃度60%以上の手指消毒剤を使用するよう勧めている。歯磨きについて調査では明記していないが、米疾病予防管理センター(CDC)は水質が不明な場合、歯磨きにもボトル入りの水を使うよう推奨している。気になる人は、小型の消毒剤とペットボトルの水を用意しておくと安心だ。
ANAやJALは調査対象外
今回の水質調査はアメリカの航空会社のみが対象で、ANAやJALは含まれておらず、機内水の安全性を比較することはできない。
一方、トイレを含む客室全体の清潔さを評価したSkytraxの2025年度ランキングでは、ANAが世界2位、JALが8位だった。ただし、これは乗客による清潔さの評価で、貯水タンクの水質検査とは異なる。
















