トレーダー・ジョーズ(通称トレジョ)のミニトートバッグが発売のたびに即完売し、転売サイトで高額取引されるなど社会現象となる中、ホール・フーズ・マーケット(通称ホールフーズ)も7月29日、新たな限定トートバッグを発売した。SNSでは発売前から話題となっており、多くの店舗で発売初日に完売するなど、大きな反響を呼んでいる。

ホール・フーズ・マーケットとフィッシュワイフ(Fishwife)の限定コラボバッグ(photo: ホール・フーズ・マーケットのFacebookからスクリーンショット)

今回発売されたのは、缶詰シーフードブランド、フィッシュワイフ(Fishwife)とのコラボレーション。ホールフーズにとって初となるブランドコラボのオリジナルグッズで、「Kitchen Couture(キッチンクチュール)」をテーマに、食をファッションとして楽しむライフスタイルを表現したデザインとなっている。

バッグは再生型農業由来のコットンを使用した3種類を展開。缶詰が2個入るほどの遊び心ある「Micro Tote」(4.99ドル)、普段使いしやすい「Small Tote」(14.99ドル)、大容量の「Large Tote」(24.99ドル)が用意され、全米の対象店舗で数量限定で販売されている。

手のひらサイズもスタンバイ(photo: ホールフーズ・マーケットのFacebookからスクリーンショット)

ホールフーズはトレジョのようなシンプルで実用性を前面に出したデザインとは対照的に、鮮やかなイラストを採用し、「持ち歩きたくなるバッグ」としてデザイン性を打ち出したのが特徴だ。共同創業者のベッカ・ミルスティーン氏も、「若い世代は食だけでなく、そのブランドが持つ価値観やデザインにも共感している」とコメントしている。

販売されるたびに話題を集めるトレジョのミニトート(photo: Kumiko Ito)

その狙いは見事に的中した。SNSには「開店直後に売り切れた」「大きいサイズは数分でなくなった」といった投稿が相次ぎ、多くの店舗で発売初日に完売したとの報告が相次いでいる。

発売からわずか数時間で、eBayには多数の出品も確認され、3種類セットが250ドルで出品されるなど、店頭販売価格を大きく上回る価格で出品されるケースも見られ、トレジョのミニトートと同様、”買えないバッグ”としてコレクターの注目を集めているようだ。

ebayで高額転売されているホールフーズの限定バッグ(photo: ebayからスクリーンショット)

トレジョが火を付けた”スーパーのトートバッグブーム”は、ホールフーズだけでなく、コストコやスチュー・レオナルド、Hマートなどにも広がりを見せている。それぞれが実用性やデザイン性など独自の個性を打ち出し、買い物バッグは今やスーパーマーケットのブランドを象徴するアイテムになりつつある。次はどのチェーンが、どんなバッグで話題をさらうのか。その競争はまだ始まったばかりだ。