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Tレックス頭蓋骨、サザビーズで競売へ
7600万年前、極めて高い完成度

オークション会社「サザビーズ」は来月、恐竜「ティラノサウルス・レックス(Tレックス)」の頭蓋骨の化石をオークションに出品する。1500万~2000万ドルで落札される見込みだという。ニューヨークポストが8日、報じた。
「マキシマス」と名付けられた約7600万年前のものとみられる頭蓋骨の化石は、長さ6.5フィート、重さ200ポンド。匿名の個人所有者から提供された。頭蓋骨は、繊細な骨までそのまま残っており、元の形と表面の特徴の多くを保ち、科学的に極めて高い完成度を誇っているという。
化石が発見されたサウスダコタ州ハーディング郡にあるヘル・クリーク層は、史上初めてオークションに出品されたTレックスの化石「スー 」が発掘された場所。Tレックスの化石が世界で最も集中している場所だとされる。スーは、1997年のサザビーズのオークションで830万ドルの値が付けられた。2020年に、史上最高値となる3180万ドルで落札された化石「スタン」も、同層で発掘されている。
サザビーズは7月、史上初となるゴルゴサウルスの骨格を競売にかけ、無名のバイヤーが610万ドルで落札した。ある専門家によると、Tレックスの一部か骨格の化石の約半分は個人が所有しているため、一般公開や研究用に利用できない。これに対し、一部の科学者からは批判の声が上がっている。
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