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NY市で地下鉄の脱線事故多発
過去1年間に5件、10年来の高水準に

ニューヨーク市で起きた地下鉄の脱線事故の件数が、10年来の高水準に達していることが、ニューヨークポスト紙の分析で明らかになった。過去1年間の発生件数は、2011年以降で最多に上った。
西96丁目付近で4日、1線を走っていた2台の列車が衝突、脱線し、20数人の負傷者を出した。10日には、ブルックリンの西8番街駅付近で乗客34人、乗務員3人を乗せたF線の列車が脱線。さらに11日、ブロンクスのキングスブリッジ付近で4線の作業列車が脱線した。昨年6月には、カナージーのロッカウェイ・パークウェイ駅付近でL線の列車が脱線、また12月にはコニーアイランド・スティルウェル・アベニュー駅付近でN線の回送列車が脱線する事故が起きており、過去1年間に、5件の脱線事故が報告された。この数は、「地獄の夏」と呼ばれた2017年以来、最も多い。同年には、4件の脱線事故が報告されていた。
ポスト紙がニューヨーク都市交通局(MTA)の報告書、運行報告書、ニュース記事を調査したところ、5件の脱線事故は、MTAが「地下鉄本線」と呼ぶ、平均的な平日に400万人以上の乗客を運ぶ主要路線で発生していた。11年から今年1月までの間に本線で3件以上の脱線事故が発生したのは、11年と20年の2年だけだった。(11日、ニューヨークポスト)
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