ニューヨーク市内で古いダイナーのリニューアルが相次いでいる。ミレニアルの若手シェフが料理長に就任し、メニューを一変させて人気を博している。ニューヨークタイムズが20日、伝えた。

ブルックリンハイツの「モンタギューダイナー」。1991年創業の「ハッピー・デイズ・ダイナー」が2020年に閉店した後、映画プロデューサーのガブリエル・ナスバウムさんが購入して変身させた。フォートグリーンの高級レストラン「Margot」のシェフ、ハーレー・チェンバースさんらを雇ってメニューをアップグレード。ステークフリットなどビストロのアイテムも提供して客足は絶えない。
創業100年のブルックリンはウイリアムズバーグの「ケロッグズダイナー」は昨年1月突然、破産。新オーナーのルイス・スキバーさんは人気レストランで修行を積んだジャッキー・カーネシーさん(37)を料理長に抜擢した。カーネシーさんは「長い歴史の一部になると思うと興奮する」と話す。新装開店は9月20日だ。
スキバーさんはすでに21年、アッパー・ウエスト・サイドの創業73年のダイナー「オールドジョーンズ」の刷新に成功した。ここでは、料理人コンテスト番組「Top Chef」で2回優勝したグレイソン・シュミッツさんがメニューを改善。人気が高く、スペースを拡張するという。
若手シェフが参加する古いダイナーのリニューアルは10年ほど前から始まった。そのトレンドはコロナ後加速している。ビーガンやグルテンフリーの選択肢も用意。専門家は「値段は高くはなったが、その分、料理の質も高くなった」と分析する。
ただし、値段を上げ過ぎると常連客から拒否反応が起こる。ブルックリン、グリーンポイントの創業80年近い「スリー・デッカー・ダイナー」を買収したシェフ、エドゥアルド・サンドバルさん(41)は23年、冷凍野菜の代わりに新鮮野菜を使うなど質を高めた。しかし、値上げは50セントから1ドルに抑えた。
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