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ニューヨーク州車両管理局(DMV)によると、市内での運転免許路上試験の不合格率が48%に達し、州平均の43%を上回っている。ゴッサミストが11月29日、伝えた。特にブルックリンとクイーンズの不合格率はそれぞれ56%、57%と高い。ブロンクスでは42%で、道路が比較的混んでいないスタテン島だけ改善が見られる。DMVはマンハッタン内では路上試験を実施していない。
路上試験は熟練運転者でも難しい。横に乗った試験官が採点し、信号無視は5点マイナス、3ポイントターンや縦列駐車の失敗はそれぞれマイナス15点、マイナスが30点を超えると不合格だ。反対車線の走行など危険な運転は即座に失格となる。
市内の不合格率は2021年の43%から上昇傾向にある。交通事故死が増加しているのと軌を一にする。今年前半、交通事故で亡くなった市民は127人。昨年同時期の82人から大きく増えている。交通を分析するチャールズ・コモノフさんは「ドライバーの技能、認識力、マナー、順法の精神が欠落していることの現れ」と指摘する。
ソーホー・ドライビング・スクールの共同オーナー、ジョナサン・ロマノさんによると、ブロンクスでマイナスが65点に達した受験者がいたという。しかも「練習不足で運転技術が未熟」とのレッテルを貼られた。「ブロンクスの試験官は過労気味で受験者にマイナス点を付けて、うっぷんを晴らしていると疑わざるを得ない」と話す。
DMVのウォルター・マックルアー広報官は「実地試験のプロセスはどこでも同じ。安全に運転できる者だけを合格にしている」と説明。「不合格になるのは準備不足のせい。ドライビングスクールの教官がもっとしっかり教えてほしい」と反論している。
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